みんなー!きいてくれー!!!とんでもなく最高な舞台を観たぞー!!!
そう声高に言わずにいられない作品に出会いました。
「僕のヒーローアカデミア The “Ultra” stage」!!!!!!!
そう!!ヒロステ!!!!!もうな!!最ッ高だったぞ!!!!!!!
無事上海公演まで完走おつかれさまでした!!!!
ヒロアカ舞台化だと…?ってところからそわそわしてて、作品が好きすぎるあまりメディアミックス展開をめちゃくちゃ選ぶオタクなので(キャスト・スタッフに納得できないときは媒体問わずそもそも観ない)そわそわしつつも様子をうかがってたんです。
でもな、もう正直に言うよ。
最初から梅棒絡まないかなあとは思ってた!
そしたらさあ!!!振付:梅棒!!!!!ああ神様ありがとう!!!!!神様っていうか梅棒をヒロステに呼んでくれた人!!!ありがとう!!!!!!!!
…ということで、絶対に行くぞ、と。いやあほんとチケット取れてよかったよ。
(次はぜひ青年館くらいの規模で…頼む…)
あらすじについては、今回は原作があるので割愛。みんなコミックス読んでくれよな!
ざっくりコミックス5巻、雄英高校体育祭のラストまでを、休憩込の2時間25分に詰め込みます。
どうしても忙しい人のための僕のヒーローアカデミアになってる感はありますが、原作のファンからみて、じっくり観たいこのシーンのこのセリフのこの間!みたいなのはしっかり残してくれていて、本当に、原作から舞台に変換した時のシーンの取捨選択がとてもよかったです。あとな、どうしても話の本筋に絡めなくても大丈夫になってしまうクラスでのひとこまとかそういうの。ちゃんと立体の、動く人間が、実際にステージの端っことかでやってくれるから。顧客満足度すごい。
もうほんと、キャラクター生きてたんだよ。すぐそこで、息してた。
どの衣装の時も、なにもしてない瞬間も、もうずっとキャラ。喋り方とか動作とか、そういう次元じゃなくて。立ち姿のシルエットがもうそのもの。それがみんななんだよ。あーこの人はぽいな~とかいうレベルじゃなくて。もうみんなのよく知る1Aなんですよ。
なんて言ったらいいのかなあ…ステージの転換とかを役者がやるシーンもあるんですけど、そういうときの動作とかももう全部。だってわたし、梅雨ちゃんが椅子運んでるとこ、原作でもアニメでもみたことないけど、椅子運んでるの梅雨ちゃんだったもん!
それがカーテンコールまでずっと。
カーテンコールで役者さんが本人の顔に戻る瞬間が割と好きなオタクだけど、今回ばかりは最後の最後まで役に徹してくれた皆さんにほんとうに心から拍手。会場がね、ヒロアカ好きな人でいっぱいだからね、キャラの格好でキャラじゃないことされるとやっぱね、その役者さんのファンは別として、なんか違うなあってなってたと思うんですよ。そういうの、皆無!かっちゃんが客席に手振ったりしない!最高かよ!そうだよな!かっちゃんはそうだよ!ずっとゴリラみたいで最高でした!
わたし、舞台で活躍する若手俳優さんにあまり明るくないので、今回はもういっそ事前情報一切入れずに行ったろう!と全く何も調べずに行ったんですが
(飯田役の猪野くんは舞台おお振りで、死柄木役の雷太くんは超ピカ!で観たことあった)
(あとお茶子役の夢ちゃんはわたしシュッシュとポッポのファンだから知ってた)
これが功を奏したのか、もう本当に役者さんすっごいなあ!って。終わってから爆豪役の小林亮太くんのこと調べて「こんな…こんな天使みたいな…かっちゃんゴリラだったけど…?!」と大混乱。役者さんってすっごいなあ。
あと、びっくりしたのが声。
モノマネしようとしてるとかそういう感じ全然ないのに、すっごい知ってる声で!特にびっくりしたのが、梅雨ちゃん、青山くん…かなあ。いやみんな似てるのよ。マイクも相沢先生も。オールマイトは2人1役なのにまず2人が同じ声で同じ喋り方で、ちゃんと1人。
あ、もちろん声が似てるのが良いとかそういう話ではなくて。でもなんか、確かにみんなのイメージする声ってどうしても先に世に出ているアニメの声になってるわけで、原作はもちろん、アニメの方まで本当に何回も何回もみてたくさん研究したんだろうなぁ…「僕のヒーローアカデミア」が好きな人々の中にあるキャラクター像に、少しでも近づけようと、本当に本当にそのものになりきろうとしてくれたんだなぁって言うのがもう全員からバシバシ伝わってくるわけですよ。もうそんなん堪らんじゃないですか。ヒロアカ好きじゃないと出来んよ。そう、作ってる人、みんな、めちゃくちゃヒロアカが好きなの!それがちゃんと伝わるの!それが何より嬉しいよねぇ。わたしもヒロアカ大好きなんですよ。だから嬉しい。
今回、全体を通してすごく感じたのが、ヒロステ、正しく2次元と3次元をつなぐという意味で2.5次元。
古くは特撮が2.5次元と呼ばれていた頃から2.5次元オタクをやってるんですが、2.5次元の本来的な意味ってそういう事だと思うんですよ。単純に2次元作品原作の舞台化としての総称っぽく定着しましたが。
ヒロステな、理想的な2.5次元だったんだよ。
2次元の世界観を無理なく3次元に持ってきた感じ。もちろん、キャストさん達の高すぎるキャラクター再現度に自然な演技っていうのがめちゃくちゃでかいんだけど、そこに音と光と美術。それが加わることですごくアニメーション的なワクワク感がしっかりステージに馴染むというか。堀越先生が漫画上ですごく映像的な表現をするので、相性がいいんだろうなぁと思います。
衣装とかね!もうね!すんごいのよ!シルエットまでめちゃくちゃよく知ってるヒーローコスそのものなのに、生地とか素材感がすごくリアルというか、当たり前なんだけど自分らが身につけてる衣服と同じ素材なの。それが当たり前のようにあの形になってんの。お茶子の足めちゃくちゃ可愛くなかったです?!
そんで音と光。
もうさー!絶対かっこいいところで絶対かっこいいライティングするじゃん。そらかっこいいよ!!っていう。あと曲みんなかっこよかったよね。歌ってんのにちゃんとキャラなのすごい。音もアニメーションを具現化する2.5次元としての要素としてすごくすごくでかくて、なんかなぁ、全部うまいこと噛み合って綺麗に収まったんだよ。綺麗に収めた上でどう爆発させるかは演者の持つパワーなわけで、ヒロステはそもそもの土台がな、強い。
その土台として、超ウルトラスーパーハイパー良い仕事してた振付:梅棒!!!
振付&ダンス指導!塩野拓矢先生!!
殺陣&オールラウンダー!遠藤誠さん!!!
いやぁもうな、ほんとう、随所にらしさを感じて梅棒のオタクはド頭からさめざめ泣いてました。
振付と一括りにしても、振付の方がする仕事量て本当にピンキリじゃないですか。オープニングは踊る〜とか、ミュージカル作品ならまるっと振付必要だろうし、はたまたステージングだけするパターンとか。
今回、ミュージカルとうたわれてはいなかったので、オープニングあるかな?そこでちらっと踊るかな?梅棒にアニメOPぽさ全開で1曲くれたらめちゃくちゃかっこいいの出てくるよ??と考えていたら、まさかの!めちゃくちゃ歌って踊る!!マジでか、かっちゃん!
いきなしオールマイトを讃える曲から始まるんだけどもうそっから既にっぽさを感じざるを得ない。最高かよ。
もうこれね、ずっと言ってるんですけど、かっちゃんは拓矢さんの振り踊ったら絶対超絶ハマるよね~って。あ、わたしかっちゃんが1番好きなんですけど(今更)、もう、なんだ、これは!奇跡か?!観たかったもんそのままなんですけど?!
ちょっと前の梅棒公演ですね、あの娘のヒーローになりたかった男子高校生たちの青春ドタバタ三国志をやってまして。超ピカイチ!っていうんですけど。その時、青梅英雄学園に感じてたキラキラを雄英高校でも感じられたのが、もう、奇跡。ありがとう世界。生きててよかった。
最初っから、ヒーローをさ、横一列にバン!て並べて後ろから最大光量でバチっとシルエットみせたらかっこいいに決まってるじゃないですか。そういうのだよ!そういう当たり前のかっこいいを当たり前にかっこよく魅せてくれる梅棒だから、もう絶対的な信頼。超好き。
そんでもって、今回、さらに信頼度を高めているのが、梅棒のなかで参加してるのが拓矢さんと誠さんなこと。もう~2人ともヒロアカをガチで好きな人じゃん~ありがとうほんと~~!!!
拓矢さんの作品解釈が、オタクなわたしとも限りなくニアなところにあると勝手に思ってるので、こりゃもう手放しの信頼。だってここぞって時にツートップにセンター割り任すのわかっててやってますやん?!あと、爆豪勝己にトライアングルのトップやらしてそこにつけるのが上鳴・切島ですよ?もうさ?「ありがとう」…それしか言う言葉がみつからない…ですけども?!
そして途中からかっちゃんのスタンドみたいになってたオールラウンダーの誠さん。(遠藤誠さんは、元JAE所属で地球の平和を守ったりなどしていたぞ!)所作が美しい!立ってるだけで足首の角度が最高!とか常々言ってるんですけど、もう今回も最高なんですよ。役者さんのアクションが美しいと誠さんありがとうの気持ちで拝んじゃう。
もう本当、梅棒的要素盛りだくさんで、最高の邂逅を果たしていた。好きと好きの邂逅。
あとこれ本当に梅棒のオタクにしか伝わらないと思うんですけども、体育祭のトーナメント決勝で、轟VS爆豪やってる横でめちゃくちゃ梅棒の緑谷出久いませんでした??
もう会場中すすり泣きが聞こえるほどみんながのめりこんで轟くんとかっちゃんの勝負の行く末を見守る中、視界に飛び込んでくる梅棒の緑谷出久…気が散る…
いやあそこで出久踊らせるならそうなるよなわかる。出久のソロならそうだよな、わかるわかる。しかし梅棒のオタクは梅棒みが強すぎて出久から目が離せず、決勝戦を全然集中して観れないのであった…DVD楽しみにしておく…でもきっとDVDでも梅棒の緑谷出久だ!って大喜びしてそこしか見れないこと山のごとし…
そんなかんじで、いたるところに梅棒イズムを感じて本当にしあわせすぎたのでした。
これで梅棒が気になった方が一人でも多くいたら嬉しいなあ。みんな梅棒みようぜ!
さて、梅棒のオタクが大騒ぎしてしまいました。ヒロアカの話をしましょう。
わたし、昨今2.5次元と呼ばれる作品をそんなに観ていないので相場がわからないというのもあるんですが、ヒロステ、観る側も創る側も、“僕のヒーローアカデミア”が好きな人で溢れとったね??ヒロアカへの愛しかなかった。勝手な偏見ですが、役者さん個々のファンが多くて作品よりも人を観に来る人が多いのかなってちょっと思ってた。それがなんかみんなヒロアカが好きで、ヒロアカを観たくて来たんだろうなあっていう会場の空気感がすごく居心地よかったです。
本当に怒涛の勢いで作品が進むので、役者さんが着替えるとかそういう間が必要になってくる場面がちらほらあって、そこで作品に関係ない(関係なかないか。ストーリーに影響しない、だな)笑いを誘うシーンが挟まるんですけど、その笑いのトーンっていうの?堀越先生のそれとおんなじなんですよね。ああこりゃ創ってる人、相当好きなんだなあって。とにかく原作へのリスペクトがすごい。
長々語りましたが、とにもかくにも良いものを観た。それに尽きます。次回作を期待せずにはいられない!願わくはまたこの座組で!
造形的に難しいのかなって子達も居るけど1A揃ってるの観たいなぁ……このチームで創るものなら誰も文句言わねーからァ!(cv:花井梓)
僕のヒーローアカデミア The “Ultra” stageがこの先もPlus ultraしてくれることを願ってます!