超個人的メモ

忘れたくない時間を記録する用。

梅棒 17th Mistery「花婿は迷探偵 THE FINAL」登場人物別、所感

 

最高の年の瀬がやって参りました。梅棒初のミステリー作品。17th Mystery 「花婿は迷探偵 THE FINAL」!!

 


なんか、なんかさあ!!!

こういうの、待ってたよねぇ!!!梅棒の大好きなところが詰まりに詰まってて、これこれこれェ!!最高!!!!になっています。


最近の湿度高め余白多めのストーリーも、前作のような壮大さも、めちゃくちゃ楽しかったよ。それはもちろんそうなんだけど、どっちが良いとかそういう話でなくて、なんか久々にバカバカしくて愛おしい、大口開けて笑えるようなそういう梅棒に触れられたのがほんと嬉しかったんだよなあ。観劇後に息切れしながら「あー楽しかった!」って劇場を出るこの感じ。この爽快感。他では中々味わえん。だから梅棒が好きなんだよなあ!を改めて噛み締めた初日でございました。

 


それにしても、こんっっっなに人を選ばない誰彼構わず勧めたくなる作品をこんな小さめ箱でやるな!!それは言わせていただく!わたしだってもっと観たいけどチケットがねぇ!!


でもこんなにチケット入手が困難な団体に梅棒がなっているのを実感してそれは嬉しい!!!複雑!!!!!

 

 

 

さて、勢いよく始まったところでキャラ別のいつものやつです。

 

 


!!ATTENTION!!

 

こっからめちゃくちゃにネタバレです。

今回の作品の特性上、観劇前に読むのはマジでやめた方がいい。いつも以上に話の核心にも触れてますので本当にお気をつけください。

 

初めて見に行くのにどんな感じか知りたい方、この先読んでもどんな感じかはわからん!美女軍団にあてられたオタクの呻き声しかない!


お引き取りいただいて!かたじけない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


森 小次郎 (和也さん)


梅棒本公演での初主演!おめでとうございます!!主役の座をずっと狙い続けていたのを見てきたからなんかもうOPで感極まっちゃったな!わたしも待ってたんです和也さんがカーテンコールの1番最後に出てきてみんなを率いてセンターに立つ日を!嬉しいなあ…本当に嬉しい…。初日の客席もれなくみーーーーーんながそれを惜しみなく祝福していて本当になんかたまらん気持ちです。

さて、森のおっちゃんの話をしましょう。最初のうち、見たことある“眠り”の方同様、今いっちょ役に立たん調子のいいおっちゃんという印象。番組出演の話が来たあたりから調子に乗りまくり、美女たちにデレデレする姿も、このいい加減でノリと勢いはあるキャラクターも、わかるわかる、和也さんこういう役上手いよねぇ…よく知ってる和也さんだわ…と思ってました。思ってたんですよ最初のうちは。それがM11からどうやら様子が変わってきて。わたし、和也さんの“酒に逃避して娘と衝突して後悔の後自分を取り戻すような父親役”を見れると思ってなかったなあ。嬉しいなあ。あのいい加減だと思っていたおっちゃんの責任感、探偵としての矜恃、可愛がっていた優秀な助手を失ったことによる悲しみと不安、そこから生まれる葛藤と苦悩…。こんなにじっくり描いてもらって最高じゃないですか。M18とか見てるだけのわたしまで苦しくて苦しくて、序盤に感じていた“眠り”の方と似たようないい加減さなんかもう微塵も感じないわけですよ。そんでM21以降、かっこいいを200%で魅せてくれるわたしの大大大好きな和也さんも見れるわけです。こんなさ、いい歳のおっちゃんが作品の中でこんな成長というか、進化というか…前に進んで行くところ見られるんだね…。成長は若者の特権だと思ってたよ、おっちゃんかっこいいよ!!

ちなみに今作のわたくし的ベストアクトはずっとそばに居てくれたみんながあるべき所に還ったあとの凛に見せるおっちゃんの泣き笑いみたいな顔です。ぐああ〜!!そんな顔見れると思ってなかったよ〜〜〜!!!!

 


森 凛 (滝澤諒さん)


りーーーーん!!!!(どうしてもやりたかった)

凛ちゃんが最初から最後まで善であったから、どんどん人が死んでいくのもちゃんとついていけた感じあった。初見、割とちゃんとミステリー作品として「え?」「もしかして?!」の楽しみ方をしたけど(わたしの視界が疑わしくない人を中心に見てるのでマジで犯人が分からなかった)凛ちゃんのことだけはずっと信じられたのが安心できた。かーーーーわいんだよな、凛ちゃん。あのツノ似合ってるのもすごいし。名探偵の娘としての姿も、幼馴染を想う1人の女の子としても、本当にかわいかった。あんなん普通めちゃくちゃ怖いよな…強い女の子だよ。わたしはアランくんの「凛はこっちに来ちゃダメだ」の瞬間「よく知らんけどこれは劇場版じゃないか!!??」になる。あまりに自然に普通の女の子なんだけどよく考えたら滝澤諒さんは男性だった。あっれれ〜?

 


神田川 アラン (ちゃんたわ)


あんなに酷似したビジュアルですが、キャラクターは思ってたよりかなり陽気。いやあ…ちゃんたわの前説、安心感あるなあ…。

ここまで底抜けに明るい役、梅棒公演では初めて見る気がするけど、そこはバケモン芝居力のちゃんたわ。凛ちゃんやおっちゃんを想う姿でしっかりグッとくる。役目を終えて消える直前、呟く一言がなんかすごい好きだったなあ。アランくんは本当に明るくて優しくて、遺される2人に恨み言なんてひとつも渡さず笑って別れを告げるんだなあ。

今回のちゃんたわ、お話を運ぶとか転換を見せるより好きに面白いことしていい枠な気がしていて、それが新鮮なんだけどすごくいい。フェードインしてくるM14の曲に合わせてアランくん古畑ムーブ入りま…くらいのタイミングで\ドッッッ!!/て笑いが起きてた初日、最高だったもんな。多和田任益の贅沢な使い方だなあ。あの世組が陽気で可愛くて愛おしい、その中にちゃんたわがいるのめちゃくちゃ好きです。

 


ドリアン 佐々木 (たっさん)


終盤首が飛ぶまでの不穏ムーブが上手すぎて、結構長いこと初見時わたしの容疑者候補に居たドリアンP…シンプルに番組の面白さを突き詰めるためだけのヤベェやつだった。ちょいちょいママ(わたしは今回拓矢さんのことをママと呼んでいます)とただならぬ雰囲気になっていて、わたしはンン゙!!になっています。ママ、どちらかと言うとドリアンPと上手くいきそうな雰囲気なかった?(拓矢さんがたっさんを好きすぎる弊害)

たっさんの1歩引いたところで助け、支える大人大好きだけど、こういう責任感のないトリックスターも本当に良スパイスだなあ。番組のナレーションはドリアンPがやってる設定なのか、シンプルにたっさんが良い声だから担当したのか…前者だとしたらあの風貌でこの声、絶対ドリアンPが好きであのシリーズを追ってるオタクは居ます。

 


真中 もなみ (社長)


社長こんなに可愛いのになんで今まで女性役してこなかったか?!?細身だし、全然違和感なく女性してるじゃん…でも靴ぺったんこでにっこりする。ヒールで踊るのは難しいもんね…。

すげえ早くに死ぬから「嘘!!!惜しい人を亡くしすぎ!!!」と思ってたけど、後半なるほど…になったなあ。あの世組、おいしいもんなあ。初っ端から過剰な同性を逆撫でするムーブが上手いから、全員に殺す動機が出来てしまい、なるほどこりゃ1人目に相応しい。あと、本物のあざといは馬鹿には出来んから社長があざと枠なのも絶妙。キャットファイトに乗じておっちゃんに擦り寄るのも、“あざとい”の可視化がすごい。

でももなみ様はたぶんこの番組で話題作りだけしてペロッと野球選手と結婚するだろうな…。

 


マーリーン (つるさん)


安定にかわいいの最高峰をお出ししてくれる実家のような安心感。気が強くてプライドの高い美女の時折見せる可愛すぎる姿…鳩時計待ちの背中、全員大好きになるに決まってる。

つるさん、15年くらい前のザ!ジャパニーズアイドルやらせてあの完成度なのに、時代に合わせたアップデートが完璧すぎて、令和のスキルフルで美しいアイドルまでこの完成度なの本当に職人芸だよ。アイドル戦国時代を生きるトップアイドルらしい気の強さと、周囲と馴れ合わないプライドの高さ…なんでこんな解像度高いの?気の強い女のフンッ!て振り返った時の髪の靡き方まで完璧。首の動きがロングヘアの女がやる動きなんだよな…。

わたしのイチオシマリ様は、料理対決で1ミリも料理しないけど髪をちゃんとアップにしてる所です。涙袋きらきらかわいいね…。

 


伊豆原 莉子 (山野光さん)


これ、山野さんファンがみたらひっくり返っちゃうくらい全部盛りじゃないですか??歩き方とか立ち姿とかが完璧なモデルで、なんならダイヤのピアスもあまりにもあからさま過ぎて「ミスリード…ってコト?!」と変に深読みしすぎて全然疑ってなかった…ましてや正真正銘の女装だったとか全然思ってなかった…ミステリー作品で演出意図通り翻弄される超優良顧客じゃんわたし…(?)

M22、ウィッグ脱いだ瞬間、急にガチのかっこいいメンズ出てきて普通に悲鳴上がってたな。ありゃ出ちゃうよな、悲鳴。コニーぶん回すのカッコよすぎ。ていうか男らしさを完全に殺したかっこいい美女と男性のかっこよさ200出すの、どっちも見れるのハッピーセットすぎる。

ところで大人気バラエティに呼ばれるくらい世間でも話題になってるトップモデルと天才女医も、コニブラの数ある裏の顔のひとつってことでしょ?手広い〜!

 


ファレノバーレ 亜由美 (Kenさん)


も〜〜〜!!!こういうつよつよキュートギャル大好きだってば〜〜〜〜!!!ど頭から技もド派手、スキルフルなダンスとそれが本当に映えるド派手ビジュアル。つよつよギャルだけど、やっぱ女の子を可愛く魅せる!を職業にしてるだけあって、ゲーム中以外はライバルたちにもかなり優しいのが本当に好き。

最終的にギャル同士めっちゃ仲良くなってんの最高すぎ。早く情熱大陸でトップアイドルマリ様のツアーに帯同するファレちゃんの特集してくれ。

あの世組で、アクセル全開のうめさんの隣で全く存在感薄れないのもすごすぎる。ほんとあの3人のバランスめっちゃいいよね。あとアランくんが3人に毛ほども興味無いのも良い。

 


デビル永野 (拓矢さん)


ママーーーッ!!これを読んでいらっしゃる方はご存知かと思いますが、わたしは拓矢さんの顔がとにかく好きなので、あらすじ出た段階で「はい勝ち〜美女確定〜!」と思ってたよ。なんならかねてから「顔あんなに可愛いから絶対女の子しても可愛いと思うんだけどどない??体格が全然男性だけど顔可愛いから誤魔化されないかな??」と言っていました。動いてるの見たらさあ…まじでダンスから男性性消えるよね…それどころか全然母性感じる。ダンスのジャンル的に強ギャルになりそうな所、酸いも甘いも経験してきた大人の女性に落とし込んできたの天才すぎる。そんでなんで時折少女みたいなおぼこさも出せるの?そこ共存できんの?最高。あと最近の拓矢さん作中こんな善の笑顔でニコニコしてることあんま無いのでニコニコしてて可愛い〜!!いっぱい笑ってるとこ見れてうれぴ〜〜〜!!

わたくし基本情報何も入れずに初見を堪能する派ですが、出てきた瞬間「この人バツついてるだろ…」と思ってたらシングルマザーだったからガハハ!と勝利の高笑いしちゃった。M22のラスト、興奮しすぎて一緒に両手突き上げたくなっちゃうよね。それにしても背中と脚が綺麗すぎ。あと、色んなところで拓矢さんのヒールの細さと高さについての言及を見かけるけど顔が美しすぎて顔を見てしまい全然足元見れてないので今後の課題にします。

 


じゅりあんデイドリィマァ (五十嵐ゆうやさん)


かわいい!なんか、普通に、めっちゃかわいい!普段は千と千尋の頭みたいなビジュアルで〜とか普段はふんどしで全国行脚していて〜とか言われても、じゅりあんがいがちゃんさん初見の人信じないだろ…!すごく怖がりで気弱そうで頻繁にママにあやされてるけど、それが嫌味な感じしないの、女同士の戦いにおいてすごい武器では?それに加えてシンプルに応援したい愛らしさとお笑い芸人らしいパワフルさ、番組の視聴者人気すごい高そう。

ところでM9のじゅりあんパート、「悲しい(⊃ω⊂)」のあとあの顔してる?流石に肉眼では見えん…紗幕一旦どかして…みんなの可愛いお顔をよく見せて…

 


凱門真知子 (すいちゃん)


こんなすいーつが見たい!を叶えてくれる梅棒…ありがとう本当に……。品位と知性を感じさせながらもどこが垢抜けきれなさのあるこの…なんというか…“本物”を見せてもらいました…。

ゆうきちゃんの時に、一定数ぶりっ子ヘイトを見かけていて、わたしは「おいおい馬鹿言え俺たちのすいーつは本当に裏のある女やらせたらこんなもんじゃねぇぞ!」と思っていました。これだよ!ヒュウ!ほれみろ!!……が初日の感想。

各女子たちの不穏ムーブの中、1人静かにおっちゃんに寄り添おうと、なんなら聖母のようにすら見えたあの優しさ。おっちゃんどころかわたしも騙されていたけど、あれも全ては完全に自分に落としてから、いちばん高いところから憎き森小次郎を突き落としてやるためだったわけでしょ?犯行が明るみになってからのあのヒステリーな暴れっぷりも最高だった。ガッハッハ!これこそ俺たちのすいーつ!!そんな気持ちです。

タイトなスカートも綺麗な長髪も見事な捌きっぷり。やっぱ本物はちげェ〜ぜッ!!

 


細身和江 (うめさん)


今作の「あんたが大賞」、もう和江が居るシーン全部腹抱えて笑ってる。M13大好き。これだよ、これが見たかった!よくわかんないけど拍手が起きてしまう。わたし気付いてしまったんだけど、隣にちゃんたわを置いてくれると、うめさんがアクセルベタ踏み出来るのでは…?(ちゃんたわのお芝居に手放しの信頼を寄せているオタクの推察)元々うめさんのことは「やべえ奴の隣に置いておくと、相手の勢いは殺さず、でも並んでも自分も霞まない稀有な存在」と思ってたけど、今作のうめさん、割と序盤からトップギア出てる。この梅棒のオタクが大好きな笑いの要素、今回つるさんが手出しできない位置にいるからうめさんがそれを一手に担ってる印象。あの世組があの明るさだから殺人が起きる物語でこんな大笑いして観てられるんだな。それにしてもシンプル美熟女。それほど化粧も濃くないのに美しくてすごい。

 

 


今回、いつもの半分くらいしかチケットがないので(出遅れたわたしが愚か)、残りもいつも以上に血眼になって観ようと思います!!

 

演劇の聖地で最高の年末、俺たちの2023年はまだまだ終わらない!

セプロミを!!観て欲しい!!!!

 

遠山ドラマティア『C'est Promis』


開幕しましたね!初日、行ってまいりました。

いやぁ…くらった。


Fight For Fの時とはまた違った新鮮味。本当にめっちゃ喋る。


なんか何とかしていろんな人に見てもらいたいので、微々たるものではありますが珍しくオススメするための文章などを書いてみようと思います。オススメになるかはわからんが…

 

そして、わたしは梅棒のオタクなので「本公演じゃないしいっかな~」の層にこそ、この作品をオススメしたい。


なので、共通言語として梅棒の公演にも触れますが、マイナスな意味で比較する意図は全くないのでそこんとこよろしくお願いします。でも忖度なしで思ったことそのまま言うよ。

 

まず梅棒スタイルをご存知の方にどんな感じだったかをざっくり言うと、芝居パートとノンバーバルダンスパートが半々くらい。芝居パートにもYOUさん率いるダンス隊が居ます。

割とシームレスに行ったり来たりするので、ミュージカルの曲部分がJ-POPになってるイメージかな。

 

人間ドラマをとことん魅せるという印象だったFight For F。今作は、とにかくキャラぢからで殴られました。キャラ萌えタイプのオタクたち、集合!!

 

まずOPでキャラビジュアルにワクワクするじゃん?少年漫画のアニメOPのようなかっこよさとドキドキわくわくする感じは健在です。つるYOU振りバッキバキに踊るOP、「っく~~~!!これこれ~~~!効く~~~!!」になる。


そしてなんと今作、和装洋装どっちも見れます。大変お得です。しかも時代が変わればキャラクター性も変わる。濃ゆい二役が見れちゃうってワケ。大変お得です。

 

 

個人的に刺さったキャラの魅力を挙げると…一応核心は避けてるつもりだけどディティールの話するからちょびっとだけネタバレ注意です。

 

 

 

まずは古谷大和さん演じるトモキ。


ローテンションロン毛イケメン幼馴染、こんなん幼少期からそばに居たらわたしなら人生狂う。街を出て知らん男と結婚して子供までいる最初で最後(これはわたしの希望)の“好きな女”の一人娘に懐かれてる彼の気持ちを1本物語で見たい。


アンニュイな感じで出てきたかと思ったら“遠山晶司の笑い”を一身に背負ってるんですよ彼…すごいよ。観てると途中で「あ~これとしょさんの笑いだなあ~」となる。

 


それから、夜鷹衆ね。これたぶん梅棒のオタク問答無用でみんな好きです。もうグッズ情報にブロマでメンツ出てるから言いますけど、つるさん、悠造さん、山内優花さん、ひこひこさん、たっさん。納得です。こりゃ好きになる。


開演前、「とりあえずパンフだけ買うとくか~」とか言ってたわたしは、終演後ブロマAセットとBセットを追加で買いに行った。一応もう一度言っておきますね、夜鷹衆、梅棒のオタクみんな好きです。


わたしは悠造さん演じるダンゴロウと、ひこひこさん演じるヤソメが特に好き。ここをこの2人がやってんのもこりゃ~そらそうだわ~になる。安心感が違う。最高。キャラクター的にも、こういう集団に絶対いて欲しい2人です。

 

そして全世界の人が好きになる、つるさん演じる鷹彦。夜鷹衆の頭です。


もうね、思想強めオタクは、しょーくんの「うちのつるちゃんかっこいいでしょ、見てよ」を見せていただいて、つるちゃんの「しょーくんの描く世界を作り上げるために出来ること全部やるよ」を見せていただいてるだけでもうじんわり泣けてくる。やだも~めちゃくちゃに両思いじゃん~~~!!ふたりはつるとしょ!!


つるさんのこういうキャラ、たまらん愛おしさはいつも通りだけど、本当にカッコイイに振ってる。カッコイイつるさん、必見。まじで梅棒のオタクはそれだけで迷う必要ない!だってつるさんの1番近くにいるとしょさんが「はいどうぞ、かっこいいつるちゃんだよ」って出してきてんだよ?

 

もちろん、たっさんも山内さんもめっちゃ良い。たっさんはまた安定に一定層ぶっ刺しに来るし(武器がかっこよすぎてずるい)、強く気高いちいさな女の子山内さんも本当に素敵。乱暴で粗雑な男共に囲まれて一切引けを取らない強え女の子、大好きなのよわたし。夜鷹衆ブロマ、並べて飾るわね。

 


それから志村倫生さん。めっちゃくちゃかっこいい。立場上決して前に前には出てこないし、セリフも多くは無いけど、立ってるだけであの強者の説得力たるや。わたしは戦国時代のすがたが好きだけど、現代のすがたがド癖の人がたくさんいるのもわかる。梅棒のオタクにもたくさんいるの、わたし知ってる。サナダの女たち!出番よ!!

 


そして安心と信頼の後藤健流さん。

シショーの作品に出られて最高に楽しいんだろうなあと思う。ダンスが上手すぎて面白いを引き受けてくれています。M9、シャーペイ・エヴァンスかと思ったもん。

 


前説も担う古謝さん朝田さんコンビはとにかくどえらい仕事量。沸かせるところ、かっこよく魅せるところ、そのギャップがすんごいんですよ。この2人が客席を巻き込むポジションなのも納得。

そして冨永さんの女児のとびきりの愛嬌。あの濃いメンツの中で飛び跳ねて踊る姿にはやっぱり目を惹かれます。


ダンス隊もね、もう立て続けにYOUさんナンバーを浴び続けてるようなもんなんですよ。やばいっすよ。グワーッになる。スキルフルなダンスを観たい人、絶対満足感得られます。

 

 

とまあ、キャラ萌えするタイプのオタクことわたくしは、見事ぶっ刺さりましたよ、という話でした。

 


ここからは物語・作品全体に感じた印象の話。

 

初日の1回を観ただけのファーストインプレッションですが、“物語の先の未来”に関しては余白の幅が広すぎて「アレは?!ソレはどうなるの?!」感は否めない。


梅棒公演に慣れていて、全ての風呂敷を回収してほしい明快な『答え』を求める人には物足りなさが残るかもなあと思いました。まあ最近の梅棒公演もその辺の余白広がってきてるけどもね。委ねられる部分の大きさはこちらの方がある気がします。

 

わたしの消化の仕方は「これはみんなの、ひいては夜鷹衆の“想い”の話だから、その“想い”はきっとみんなが満足するゴールに辿り着けたんだろうな」ですね。

 


あと初日だからってのもあるだろうけど、曲の中でストレートプレイをするから時間の制約もあって台詞が割と早口なシーンもあるので、梅棒に慣れ“すぎてる”人達はその“慣れ”は一旦どっかに置いてきてから観た方がいいです。みんな喋るからそのつもりで。


まあその辺は、多分本番重ねる毎にどんどん良くなっていくんだろうなとも思うし、語り部を多く担う原田樹里さんや佐藤貴也さんがいてくれる安心感ももちろんありますのでね。


樹里さんの2役の差と変わらない魂の部分が見えるお芝居はやっぱり流石だし、佐藤さんの戦国時代のすがたではその胸中を考えながら観たらきっともっと色んな感情が見えるんだろうなっていう、お芝居の深みも感じられます。次の観劇が楽しみです。

 

 


以上がキャラクターを愛すキャラ萌えのオタクことワタクシのセプロミ第一印象です。


これがオススメになっているのかは微妙な所ですが、とにかく愛おしいあの子たちに会いに行ってみて欲しい。そんでわたしと夜鷹衆の話してくれ。あの5人がそれぞれ自分の武器に何故あれを選んだのか、とかそういう話がしたい。

 

総括!セプロミ、めっちゃ良いですよ!みんな観てくれ!

 

 

 

追伸:星見台に魂を置いてきたオタクたちへ

スペース・ゼロに入って、客入れでFUKASEの声聴いて泣かないように、それだけは心の準備を。わたしはちょっぴり泣いた。

梅棒 16th showdown「曇天ガエシ」登場人物別、所感

 

始まりました、梅棒16th show down「曇天ガエシ」!!

とにかくでけェ!話の規模も、劇場も!!あの規模の劇場が埋まって、一体となって手拍子するとあんな迫力になるんだなあ…と客席にいながら浸っております。



さて、中野での4公演を終えたタイミングでまるで「ここで感想ブログ書いてどうぞ」みたいな谷間があるので、恒例のキャラ別のアレを残します。

 

ただワタクシ、まだ2回の観劇なので解像度は全然低いと思います。今回、人数が急に前回の倍になっており、前回でも知らないことがたくさんあるくらい視界が単焦点なので、各キャラ解像度に差がありすぎる。そこだけご容赦ください。









!!この先ネタバレ注意!!



毎度のことながらめちゃくちゃネタバレなのでこれから観劇の方はご注意ください。

 

観てないとなんのこっちゃの安定の不親切仕様なので、やっぱり初めての衝撃は劇場で体感してほしいよ!



 

 

…と、キャラ別を書き連ねる前に、今回はちょっぴり作品そのものへの第一印象も残しておこうと思います。



初見後の第一印象は、「なんか壮大ですごいデカい風呂敷を広げられて、広げた分は全部回収していったのが流石、アッパレなんだけど、風呂敷の中身の詳細についてはなんで彼・彼女はこう動いたんだ?が掴み切れないポイントが多かったな…」という感じ。動機というか感情がピンと来なかったというか。

 

初日観劇後、情報量の波に攫われたわたしに残ったのは「拓矢さんが海賊王みたいだったし途中で戸愚呂兄になった…」…この有様である。



でも自分でも分かってるんですよ。

 

オタクは視線誘導を無視して観るから前提として知っといた方が良い情報を知らなかったりする。これを他のシーンのアレソレで補完出来る情報量じゃなかった。ここまで分かっててこの第一印象なのはシンプルにわたしの視界が下手、という話なんですが、それは一旦置いといて。




2時間という時間の枠組の中で、(これが恐らく梅棒のスタイルだと簡単には崩せない大前提)メインキャラ達のキャラクター性を見せつつ、話の風呂敷を“綺麗にまるっと回収しきれるギリギリのライン”を攻めて広げてったんだろうなあ。

 

それにしても三つ巴の大きな矢印の中に各人の小さな矢印(しかも大きな矢印と逆向いてる場合もある)を無数にちりばめられた物語の複雑さ、セリフ無しで表現してこの完成度って全員がとんでもないことしてるよな…。正直今回は観てる側も結構高度な事してると思うよ、自分でも。



結果的に、この規模の劇場で、この大所帯で、2時間に収まる一大スペクタクルとしてはこれ以上ない着地点で“完成”してると思う。すごい。

 

深堀が出来ない(というかしたら確実に収集が付かない)ブギョーショのメンツは、あの“梅棒が上手い”4人だからこそ、終盤マサゴと手を取り合う事への違和感はないし、クニクズシは個々の掘り下げが一切なかった分ビジュアルで説得力をもぎ取りに来てた。

 

今までとにかく梅棒作品の“キャラクターたち”を愛してきたわたし的には個々人に関しての掘り下げの浅さには物足りなさもあったけど、ド派手で特大スケールの舞台装置も、豪華で細部までこだわり抜かれた衣装も、圧巻のパフォーマンス力を大発揮している出演者の皆さんも、最高!もっと観たい!になるんですよね。ていうかこれだけのキャストがそろったダンスの公演ってだけで破格だよ、黒字黒字。キャラクター解釈においては今後数を重ねた時に見えるものに期待!



…ということで、キャラ別第一印象いきます!




【マサゴ】

 

メツ(千葉涼平さん)

 

子供たちの間ではカッコイイ頼れるリーダー格でそのカリスマ的オーラを遺憾なく発揮してるのに、親父の前では頼りない小さな子供に見えてすごかった。いやマジで、この感情の動きを見せながら物語を運ぶ役、本業が役者ではない方に任すの荷が重すぎるだろ…と思う反面、これこそが梅棒が魅せたかった千葉さんなのかな、とも思ったり。

正直、初日の段階では中盤メツがどういう気持ちで動いているのかよくわかんなかったんですよ。怒っているのか、悲しいのか、悔しいのか…それが分からなくて入り込み切れなかった。で、2回目観た時に、ああ、分かんなくていいのかも、空っぽなんだ今、彼は…となった。そしたらなんとなく全体が見えるようになった。今後も楽しみです。

パフォーマンス力はもう言わずもがな。他の誰にも代えられない目を惹く魅力があるなあと思います。




イエモン(鳥越裕貴さん)

 

何を隠そう、曇天ガエシのあらすじが出てオタクたちと配役予想して楽しんでた頃から「鳥ちゃんには絶対に義賊の長をやってほしい!!絶対に義賊の長の鳥ちゃんが見たい!!!!」と言い続けてました。叶っちゃったよ!ヤッター!!その段階では、義賊の長とはいえこんなちゃんと“おじさん”だとは思ってなかったんだけど、あの中に居てちゃんとオッサンに見えてすごい。お父ちゃんっぷり、大好き。でも15年前になるとちゃんと若々しく見えてすごいなあほんと。羽織脱いだだけなのにね…??

イエモンさんは花粉症ですか?なんか節々で見える癖とかそういうのでキャラクターの“生きてる”を感じて大好きだからもっとやってほしい。

あとブレッドールさんの手により蘇った姿が完全にアーマードゴリラで「ゴリラになっちゃった…」と思った。硬そう…ふさふさしててかわいかったのに…。




トリプトン(Sotaさん)

 

か、かわいい…!!!ベイビーちゃんじゃん!!でも踊るとカッコイイ!!なんだこれ!!わからん!!!!こんなベイビーちゃんなのに!!!(梅棒あるある)

第一印象からずっと可愛い!!なんですが、ナチャが邪険にされたりしてると真っ先に吠えるのがトリプトンちゃんなので、「お、おとこのこだ…!」になりにっこりしてしまう。ちなみにメツにつっかかってるのはポメとトイプーがキャンキャンキャンキャン!!てやってるように見えてる。かわいい。縄跳びみたいな武器(蛍光色だからかな?縄跳びに見える)も扱いはスマートだけど、使用方法というか、戦い方が泥臭くて好き。

Sotaさん、モブ囚人のときフード絞って(ヘアスタイル上隠そうとしたらそうするしかなかったとはいえ)頭ピチョン君になっててかわいい。いやあもう、何してても可愛いな…稽古場からみんなの弟分として大層かわいいかわいいされてきたんでしょうが、出ちゃってるな…。




ナチャ(MIKUさん)

 

ナチャもベイビーちゃんだけど、ほんの少しお姉さんに見えてそれがまたかわいい。マサゴの子供たちほんと良いな…こんなに可愛い子供たちなのに、義賊としての活動ではお父ちゃんにもきっと信頼されていて、貧しい国民たちからは英雄!カッコイイ!と思われてるんでしょ、そんなんみんな好きになっちゃうよ。

MIKUさんは観る者を惑わすダンススキルを持っている方だと思います。それが随所で観れるだけでなく、“家族”と一緒だとどこかあどけなさの残る少女のように見えるからそれが本当に魅力的。一緒に居るのが“パワー・バカ”と“直情型ベイビー”だからナチャのお姉さんっぷりが際立っていて本当にバランスが良い。こんなに少女に見えるのに、メンズのなかでバキバキに踊ってるとまったく引けを取らないカッコよさがあって、マサゴの(実行部隊においては)紅一点なのに良い意味でそれを感じないというか。いろんな顔が見れて大変に“好”。




ゴゴクリ(としょさん)

 

おっとり優しげパワー型としょさんだー!!!わーい!!愛すべきパワー・バカの金字塔!!!…こんなん言うてますけど、ダンススキルでぶん殴りに来るベイビーちゃんたちのお芝居のまとめ役として流石の存在感。重たい空気の続く中、ゴゴクリくんのパワー!の一撃は、安らぎと癒しをくれる貴重な存在です。辛い顔してる人だけ見てると辛いのでね…。忍び込んだ先のセキュリティ突破方法が「ハンマーでぶっ壊す」なの大大大好き。なんでだ~~~バカ~!!!のほほんとしてるけど滲み出る優しさがとても良いですゴゴクリくん。

ところでとしょさんのモブ囚人、味がありすぎて全然目で追ってしまうんですが…まだ細部を見てクスクスしながら楽しむフェーズにわたしは至っていないはずなのに、存在感がさ…居ると何かしらやらかすのではという米に染み込んだ何かがとしょさんに視線を集めてしまうのかな…。




ブレッドール(akaneさん)

 

好き!!!!!ビジュアルも、立ち位置も!!!!!!今作の貴重なおもろ和み要素をありがとうございます!!!もうakane先生のアレを観れただけでチケ代返ってきちゃったよ。ご本尊じゃん…。

とんでも発明家としてのエキセントリックさを残しつつ、子供たちといる時のあったかいお母ちゃんっぷりが素敵すぎる!!インロウを見つけちゃったメツに、父ちゃんができなかった寄り添い方をしてくれた所も、死んだはずの父ちゃんがアーマードゴリラ化して帰ってきた時にそっとナチャに差し出した手も、子供たちの悲しみをケアしつつ誰よりもイイエモンが“生きること”をあきらめてない所も、本当に好きだ~~~!子供の前では見せない普段は飄々としている天才発明家の必死な姿!!あと初期マサゴ3人の関係性がド癖過ぎてM14とか一生見てたいよォ~~~!!!!




モンタス(たっさん)

 

ほんとのほんとの初見時感想は「ほとんどいない!!!!!」なんですが、ほとんどいないのに刺さりすぎちゃった初期マサゴ…美味しすぎでしょ…。きっと当時イイエモンに真向からモノ申したり、彼を止められるのってモンタスだけだったんじゃないかな…その彼はもう居なくて、彼の遺した言葉だけきっとイイエモンの中にずっと残ってて、それはメツにも伝えたい言葉で…。あの、わたしの想像力が豊かなのもありますが、あのほんの数シーンでここまでキャラクターの立ち位置と人間性を見せつけて死んでいくたっさん、さすがすぎませんか?あの3人がどういった関係だったのかは想像するしかありませんが、本当にめちゃくちゃ好き3人組なんですよ。ド癖…困った。

メツを拾ってからのホンワカ疑似家族モノ、スピンオフしてくれ~~~彼らが“家族”だった15年前の日常と、その日常からモンタスが突然消えた遺された者たちの15年間を見せろ~~~~~!!!!





【チョウテイ】

 

ヌューダ(つるさん)

 

ビジュアルが公開されて、その儚げな王子っぷりにどんな消えちゃいそうな儚王子が出てくるのかと思ったら、天真爛漫赤ちゃん王子だったからひっくり返っちゃった。わたしつるさんのベイビーちゃん王子様には一家言ありますからね。

パンフの座談会によると、今回意図的に今までであれば主役に据えるヌューダではなく、メツを主人公に物語を進めた、という旨がありましたが、どうも梅棒を見すぎているオタク、無意識のうちにヌューダの側に立ってしまって居たようで。メツの気持ちに入りきれなかったのもそういうことなのかなってあの座談会でめちゃくちゃ腑に落ちました。恐らく、制作側の意図していないつるさんの主人公感を勝手に感じてしまっていた。気がする。しょうがない、梅棒のオタクは梅棒の魂が大好きだからサ…。

ヌューダがあの世界であそこまでまっすぐに育ってくれたこと、お母様の行き過ぎて歪にすら感じるその愛情を“愛情として”受け入れていたことが、あの時代のジパングリという国の、この曇天ガエシという物語の、希望の光だったなあ。

M13のラスサビでメツと一緒に走り回ってる姿見てると「この子がずっとこんな風に笑って過ごせる国に早くなってくれ…」って気持ちが溢れて涙が出る。

ヌューダ国王様ならきっと「国とは“人”」って思ってくれるんじゃないかな。(これはわたしの大好きなアラバスタ王国の国王の言葉ですが)彼が治めるジパングリが、そこで暮らす人々が、幸せな国でありますように。




マチャナ(音くり寿さん)

 

ステージ上に現れた瞬間からあふれ出る圧倒的気品、女王たるオーラ、全てに痺れましたね。音さんのマチャナ様なくしてこの物語は成立しないのだなと思わせる説得力。いやぁ、かっこいい。音さんの出演が発表されて、どんな方なんだろ~って調べてた時、何を見ても彼女の「歌唱力・演技力・ダンススキル、どれをとっても圧倒的な実力者」であることが書かれていて。本当に楽しみだったしハードルガンガン上げて待ってたのに軽々超えていった感じでした。まず現代日本で生きててあんなまるで最初から女王だったかのような風格・気品、出ないでしょ。

恐らくM5が初の試みにあたる部分ではないかと思っていますが、そりゃこれだけの表現力と歌唱力を持った役者さんが居たらこんな姿観たくなっちゃうよなぁ…。物語を歌う、がありえんほどに上手い。かっこいい。

最初から圧倒的に女王なのに、対息子の時のキュートさがたまらん。ファニーな部分のデフォルメ感が女王の風格を邪魔してなくてバランス感覚がすごい。この女王、政はアレだったけど、子育ては成功してるよね…あんな天使みたいに育ってくれて…。




ジュウロク(拓矢さん)

 

これ!!!この拓矢さん絶対に見たかったやつです!!!!!拓矢さんも、あらすじが公開された段階で「わたしはどうしても女王の後ろに常に控える騎士をやってほしい」(当時の原文ママ)と言っていて、メインビジュアル公開になったときにギャーッ!!!とひっくり返っちゃったんですよ。こんなにどんぴしゃりなことありますか?わたしは今回も伊藤今人に性癖を握られているのですか??もうビジュアルがかっこよすぎて“勝ち”だもん。

拓矢さん、ヴィランがちではあるけど、ここまで利己的な理由で、最終的に情状酌量の余地なしで100%悪役なのって結構珍しくないですか?ていうか梅棒作品で完全なる邪悪ってあんまり居ない気がする。わたしは天堂社長のこと大嫌いだったけど、彼は会社を大きくするという目的があったし、経営者として100%間違ったことをしてたわけではないじゃないですか。だからそれがなんか新鮮というか。そんでもって、悪には悪の美学があり、それを貫き通すとかっこよく見えちゃったりするんだよな。あと顔もかっこいい。わたしはまた左目に傷のある男に囚われるのか…(青梅英雄学園の男子生徒Eを思い出した顔)

ジュウロクの最初からずっと腹に一物抱えてそうなその“不穏”がなんかめちゃくちゃに良い。わたしは彼の目的は「玉座」でも「因縁の相手アヤトビを自らの手で始末すること」でもなく“完膚なきまでにこの世の全て”だと思ってるんですが、結局その全ての始まりは前国王ゴチャゴ様の側近にアヤトビが居たことなのかなぁと今打っててちょっと思い始めている。彼、自分以外誰一人信用していないし、なんなら女王にも特に興味はない、利用できるからうまいこと言いくるめて今の立場に就いた、って感じがする。全てはあの時自分よりも上(だよね、たぶん。国王の側近だったわけだし)にいた気に入らない相手を引きずり降ろして更に自分はその上を行く(結果的にそれは玉座につくこと)とかだったらどうしよう…デカいよ、ひとりだけ感情の矢印が…そんなもんオタク全員好きなやつだろ…。しかもこの人アヤトビ以外の人に向いてる矢印全部「道具」とかだろ…あかん、打ってたら更にいろいろ解釈が深まり好きが増してしまった。ジュウロク、最後アヤトビだけ釈放されちゃってさみしいね…一生改心しないで邪悪のままで居てね…(?)

うわ~~~アヤトビがゴチャゴ様の側近になるに至った時代のジュウロクを見せてくれ~~~~頼む~~~~~!!!!





【ブギョーショ】

 

ピカローナ(後藤健流さん)

 

健流くん、OPでド頭出てきた瞬間から「梅棒楽しい!!!!」が出すぎちゃっており、最高にLove…。本公演におかえりなさい!ブギョーショのメンツ、バイプレイヤーとしてかなりのスキルがないと埋もれてしまう気がするんだけど、みんなきらりと光っていてすごい。メインストーリーを邪魔しないのに存在感を残すにはそりゃこのメンツだよな、という印象。抜群の安定感。

ピカローナ隊長は、わりと部下たちにしっちゃかめっちゃかされてるけど絶対切り捨てたりせず尻ぬぐいまでしてくれて、中間管理職として最高じゃないですか?どっかのパワハラ将軍とは大違い…苦労してそうだからか、なんか作中で一番普通の人っぽくて親近感と安心感がすごい。他が様々な難を抱えすぎという気もするが…。




ワワンダ(YOUさん)

 

乗馬鞭を振るい、鋭い眼光で囚人どもを刺す!そんなかっこいいYOUさんが見れるのは梅棒だけ!最強だよワワンダさん…!とにかくかっこいい!かっこいいとつよいをスキルでぶつけられて最高~~!になってしまう。ブギョーショの方々、みんなして当たり前にダンスがうますぎて、それがもう「女王直属の最強集団」の説得力になっている。でも国民に対しては恐怖で抑圧とかしないんだよな、あの女王の部下たちなのに…。ワワンダさんは新人君にもやさしいし…あんな国の軍でも“善”が失われていなくて安心する。善過ぎるのか、ちょいちょい騙されてたり毎回マサゴに良いようにされてるのがまたなんか愛おしいんだよなあ。

ところで、M9の収容所で囚人たちに指示をとばす所でなんかワワンダさんだけ上でめっちゃ踊ってるのがじんわりおもろくて好き。この人あそこで何してんだ…?それにしてもめちゃくちゃ美しいけども…。




デカドミン(泰智さん)

 

今人さんの仰っていた「泰智はグーフィー」というのがこれでもかというほど見れて最高。大好き。わたしは毎回カーテンコールでこちらにおしりをむけてるドミくんが愛おしくて愛おしくてたまらなくなる。そう、何を隠そうワタクシ生粋のグオタ…!

何か良くないことが起こるキッカケの部分にいつもいるのになんか憎めない、愛おしさ…最高…似合いすぎる…M25のラスト、ダイナマイト落っことすとき完全に「おぉわぁぁあ~~!!」ってあの声聞こえるもん。

でもそんな彼が居たからこそ、ブギョーショが“強いがなんか近寄りがたい国軍”に留まらず、節々に愛おしさを感じる人間味あふれる人たち、に見えてるんだと思うんですよ。踊るとかっこいいからチームとしての一体感も損なわない、すごい絶妙なバランス。

ところでジョジョジとの戦闘で攻撃が遅れて一気にくるやつ、完全にジョジョ作画ですごい。あれ人間の身体で表現出来んだ…めっちゃ擬音の文字見えた。




スピカ(すいーつさん)

 

初見の感想「名前が可愛すぎねェ~~~かァッ?!」です。まあすいちゃんは梅棒の一等星だしな…(?)なんかおどんろの時も長々語った気がしますが、この、物語が進むにつれて感情を伴って立場が変化していくポジション、さすがの一言に尽きますね。王子がマサゴにくっついて民に施しをする場に居合わせたスピちゃんが、イイエモンから金塊を受け取った瞬間のあの言葉にならない感情、見てるだけでこちらに流れ込んできて堪らん気持ちになる。それはそれとして王子に振り回されてすっとこどっこいっぷりを発揮してるのもかわいらしくてすいちゃんの良さ全開だ。

何度も言うけどこのチーム全員すごいよ。梅棒がうますぎる。限られた出演シーンのなかで、この4人の関係性はものすごくくっきりと見える。今人さんがこのポジションをこの4人にした理由がステージから伝わる。スピちゃん、ラストには恐らく出世して将軍ポジになってたんだと思うんですが、彼があそこに立ってる理由は、きっと彼以外の人たち(王子とチームの他3人)がそう望んだから。そんな関係性が見える。





【クニクズシ】

 

アヤトビ(たわちゃん)

 

ワタクシ、毎公演勝手にベストアクト!ってところがあるんですが、今回初日でもう完全にぐっさりやられてしまった。今回のベストアクトは、「ジュウロクとの戦闘のさなか、瀕死の重傷で、それでも相打ちになってでもジュウロクを始末しようと身を投げる直前のアヤトビ」です。初日、情報量にあっぷあっぷしがちだったわたしは、色々と意識が散漫になっており、なんなら全員がジュウロクに向かっていくシーンで「も~~また拓矢さんひとりに悪を背負わせる~!!」等と意識が混線していたにも拘らず、あの瞬間、あのアヤトビの顔を見て咄嗟に「やばい、待って、だめだ!」と“ジュウロクに死んでほしくない”気持ちが出たんですよ。覚悟と決意の目。いやあ、初日にあの表情が見える席に座っていて本当に幸運だった。

アヤトビのことも掘り下げて考えれば考えるほど沼に落ちていく感覚になる。彼の独房での15年間も、将軍アヤトビが犯罪者を率いてまで国を落とそうとするに至った経緯も、普通に別で1本観たい。

作中時間軸での彼はテロ組織を率いる反逆者だったわけだけど、溢れ出る悪のカリスマ感、最高すぎる。脱獄後の彼らの動向のなかで見えるアヤトビのファニーさというか、そのギャップもまあ堪らん。ルミルとの絡みとか全部かわいいんだよ。




イロハ(社長)

 

イロハさん、脱獄後の衣装チェンジで完全に初期デク(ヒロアカ)なんですが、頭緑過ぎませんか???初日の観劇を終えたオタクたち、事前に全く何のすり合わせもなく「初期デク居ったな…」「あの入試の時のジャージのな…居ったよな…」になっててウケた。

いやあ、クニクズシ、このメンツの中で存在感が失われないの、名バイプレイヤーっぷりが光りますね社長!こういう人なくしてニンニク・ヤサイ・アブラ・カラメみたいなん食いきれんもんな。

フィジカル寄りのチームに居るロジカルな悪人、結局こういう人が一番怖いんだよな。アヤトビが一番先に連れ出したのもわかる。フィジカルを補って余りある頭脳(というか適材適所過ぎる武器の扱い)、それを社長がしているという説得力。そんでもってこの人が1番喧嘩っぱやいっていうのがなんかめっちゃ良い。頭使って立ち回れるのに突っ込んでっちゃうんだ…。




ジョジョジ(上西隆史さん)

 

M9にあったゲームのキャラ選択画面みたいな所で名前のアルファベット表記がイタリア語なのが気になってたら秒で回収されるM10、開始1秒で弾けたようにだっはっは!!!と笑ってしまった。いやあ、もう最初からビジュアルがすごい荒木飛呂彦作画だなぁとは思ってたよ。じょにさんの身体能力が常人離れなのを知っているので、もうなんならスタンド使いっていうかスタンドっぽいけど…。隙を見て音ハメでジョジョ立ちすな…吐くほど笑ってしまうから…。(キラークイーンは見れたので、リゾットあたりが見たい。5部だしせっかくなので…)(リクエストすな)

この最強囚人軍団、個々の掘り下げがなく、罪状くらいしか彼ら個人の素性は描かれていませんが、もうとにかくビジュアルでぶん殴られてる感じ。悪人だわこれは。

わたしじょにさんの自動ドア大好きなので(勝手に閉まっていくから自動ドア)また見れた喜びがすごい。




ソケビッチ(IGさん)

 

第一印象はめちゃくちゃキュートなアナスイ(あみあみピンク頭)(ジョジョラーなのでね…)ソケビッチ本当に悪人なのにファニーでキュートでずっと見てたくなる~!!ルミルと一緒にいるとギャルの集いみたいで超かわいい。でも一度ポールに登るともうとにかく美しかっこいい。梅棒公演の度に言ってる気がしますが、ヴィランはスキルフルであればあるほど絶対的強者に見えるんですよね。もう今回この犯罪者集団強すぎないか?いきなり国軍に立ちはだかる壁にしては高すぎないか??なんか脈絡ないタイミングでジョジョジと2人してポールでくるくる回ってるのなんか意味わかんないけどすごすぎて大好き。ずっと見てたい。最悪のメリーゴーランドだよ。

IGさん、OPで人一倍ギャル大発揮しててガールズパート大好き。今回のガールズ全員つよつよつよ!!!って感じで最高なんだよな…。ラスト投獄された後もなんかあの3人の牢はそれなりに面白おかしく過ごしていきそうな、カートゥーンアニメの悪役の末路っぽくて愛しい。





【シュワローズ】

 

ジョアン(うめさん)

 

重苦しい空気をいつもぶち壊してくれる2人。ポップキュートうめさん、めちゃくちゃ味わい深い。衣装も細部まで可愛い。トイストーリーの壁紙みたいなズボンはいてるし背中になんかめっちゃキショイ顔ついてて可愛いから注目してほしい。

物語の導入として、ワクワクをつれてくるプロなんだよな。うめさんの前説大好き。わたしは初日、2人がどんどん離れていくのをみて「この国がどういう結末を迎えんのかわからんがとりあえずジョアンとルミルは絶対に仲直りしてくれ…そしたらもう他に何も望まないから…」と思ってた。それはそれとして、そもそも発端は自分なのに、ルミルがジョアンを無視してアヤトビについてった時のあの傷付いた背中は大好き。なに勝手に傷付いとんじゃ!最初に手を離したのはお前だぞ!そういう男がわたしはかなり好きだが!!




ルミル(えりなっちさん)

 

初日にえりなっちさんがばたばたばた~って出てきた瞬間「うわ~!キュートギャル出てきた~!前説任されてるすげぇ~!」と思ったんだけど、喋りがうますぎてこの人は…ダンサー…?でしたよね?になった。パワフルキュートルミルちゃん。可愛すぎる。あとマサゴを紹介する口上、うめさんも演劇する人の発声してるのにえりなっちさんの地の声がデカすぎてルミルの声めっちゃ響いて聞こえてニコ…となった。

パンフの座談会でたわちゃんも言ってたけど、ルミルの溶け込む力、すごいよね。たまたま同じタイミングで地下牢に居ただけの関係だったはずが、まるで最初からそうであったかのような馴染み方してて、なんならソケビッチとずっと前からマブダチ~!みたいなギャルの集いになってるし。ルミルが居てくれたことで見えるあの極悪集団の可愛げの部分が大好きなので、ルミルありがとう…。最終的にシュワローズ再結成してくれたっぽいのでこりゃハッピーエンドだわ!







こうして並べてみると本当にとんでもない人たちが揃ってんだなぁと改めて感じます。

 

明日からの新国立劇場ではどんな表情が見えるかな。まだまだ見えてないことのほうが多いと思っているので、そこらへんも期待しまくってまたジパングリに通うぞ~!!

 

人数多いから結局このボリューム感になってしまいましたが、ここまで読んでくださった方、お疲れさまでした。ありがとうございます!

また明日から、この特大のお祭りを一緒に楽しみましょう~!




梅棒 15th "RE"PLAY「シン・クロス ジンジャー ハリケーン」登場人物別、所感


みんな!今日も元気にあすなろ神社、参ってる?!!


純度100%の梅棒は身体にいいですね!免疫力爆上がりしている今日この頃、恒例のキャラ別のアレです!

 

 

 

!ATTENTION!


今回も例に漏れずバチバチにネタバレです。

観てない人にはなんのこっちゃの安定の不親切仕様。これから観劇予定の方はお気をつけください!曲バレも…滲み出ちゃってるので…本当に気を付けて……


梅棒公演は本当に己のファーストインプレッションを大切にしてくれ!!!

 

 

 

 

 

 

あと、メンバーのみだからいつもより人数少ないはずなのに、何故かいつもと変わらんボリュームなんだ!!すごい暇な時とか、長い移動時間とかに読むのをおすすめします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小牧 将大 as としょさん

 

初演時、少しの間梅棒から距離を置いていたとしょさんの凱旋にこの作品を持ってきたという話はいろんなところで語られていますが、クロスジンジャーハリケーンという作品は梅棒からとしょさんへの愛なんだなあと改めて感じました。カーテンコールでも使われているM20の「主役はあなただ」ってフレーズが7年の時間を経て、歌詞を通してとしょさんに届くの、最高すぎる。もうこれ打っててちょっと泣きそう。


ひたむきでまっすぐで、それでいて思春期特有のあの空気をうっすら纏う“高校生”がうますぎる。高校生だから出来ること、高校生だから出来ないこと、そのどちらも合わせもつが故のほんの少しのままならなさがたまらんのですよね。あとわたしは高校球児が好きです。

まーくんも、輝星も、きっと同じひと夏の淡い恋心だったわけだけど、ほんの少しお兄ちゃんだったまーくんが、友情と自分の恋心を天秤にかけたときに身を引こうとするのがなんというかめちゃくちゃ愛おしいんですよ。うまく言語化出来ないんだけど、高校生って大人じゃないけど子供じゃいられないっていうか…そういう特別な時期で、輝星がしっかりと子供だったから更にそれが際立つというか。

でもやっぱり綺麗なお姉さんには惹かれてしまうし、優しくされたら浮かれちゃうし、ちゃんと歳相応の姿が見れて嬉しい。


あと、M5のコーラス隊とかでちょいちょい我慢しきれないとしょさんが出てて良いです。そうそう、ずっとかっこいいのも嬉しいけどいつものとしょさんも大好きなんだよオタクは。

 


神奈志 輝星 as つるさん

 

つるさん、子供してるとずっとがんぺーちゃん(ざわざわ森にいる水色のアレ)みたいな顔しとるなあ。つるさんが末っ子なのなんかめちゃくちゃ良い、可愛い。ゆうきちゃんはすごい、わたしだったらこんな可愛い中学生に懐かれたらなんでも買い与えてしまう。

輝星がずっと“子供”然としててくれるからこそ、高校生のまーくんとか、大人たちの大人になってしまったが故のもどかしさみたいなのが際立ってて本当に良かった。

M19で、自分より歳も上で体も大きな(きっと輝星からみたら2人は大人で)人達が殴り合いしてるの、怖かっただろうなあ。それでも、あそこで勇気を振り絞れる子なのが本当に好きです。憧れの将大兄ちゃんと、短い期間ではあるけどきっとカッコイイ大人の男に見えてた舟戸くんがあんなふうになってるの、見たくなかったよねぇ、逃げ出したかったよねぇ。がんばったね輝星…。


わたしが今作でとにかく好きなシーンがM20の華撒さんと幸ちゃんと輝星の3人のシーンなんですが、「大人になってもきっと宝物は褪せないよ」って教えてくれるのが、今まさに青の渦中に居る子供の輝星なの、めちゃめちゃめちゃに好きです。大人になると、青に飛び込むのも勇気がいるんだよ。それをただまっすぐに「大丈夫だから」って連れてってくれるの、最高だよ。


最後に自分の恋心は胸に秘める事を決めたあの瞬間、ちょっぴり大人に近づいたような輝星が天真爛漫な子供そのものの笑顔で手を振るのが大好きです。

 


霧陰 昴 as たっさん

 

わたしがたっさんの「一歩引いたところから助け、支える大人」が大大大好きなのは皆さんもご存じのことかと思いますが、今回立場的には大人側なはずだけどいまいっちょ役に立ってなくて、たっさんの“かわいげ”のほうが出すぎちゃってるわ!?と思いました。

なんとなくの年齢のイメージで、華撒さんと一番歳が近いのは彼なのかなあと思ってるんですが、幸ちゃんと居る時には見えない華撒さんの同世代と居る時の姿がなんかすごく好きなんです。あれ…?これは華撒さんが好きという話だな…


今回はかわいげの方が出すぎ!とは言いましたが、幸ちゃんとすれ違う華撒さんがそれでも自分の仕事をしなければならない時隣に居てくれたのはお巡りさんだし、素直に見送りに行けなかったまーくんの為に自転車かっ飛ばしてくれたのもお巡りさんだったね。ナチュラルボーンでおおきな優しさを持ってる彼はたっさんだからこそって感じがする。

あとなんか日に日にお人形所作が上手でピーポ君がかわいい。一緒にカーテンコールでお辞儀出来てえらいねえ…とにっこりしてしまう。オタクはぬいぐるみが好きなので。


それにしても、お巡りさん、ゆうきちゃんに対する恋心の湿度がちょっと高いんだよな…ガチ感ありません?まあ年齢的には一番程よいといえば程よいのだが…

 


稲田 幸太郎 as 和也さん

 

これだ~~~~200%梅棒をしてる和也さんが見たかったんだ~~~~!!!!!今回のビジュアルがもうドドドタイプで最高に嬉しいです。短髪和也さん大好き。大優勝。色、黒ッ…。歯、白ッ…。ビジュアルだけだったら過去一好きかもしれない…いやわからん、江夏惇はもう殿堂入りだけど…(こいつ一生江夏惇の話しとんなって思った?残念!慣れてください!)今回、和也さんOPバチバチの早替えじゃないですか?毎回M4のイントロを聴きながら「和也さん猛烈に着替えてる~!」とウキャウキャしてしまう。まあ漁師のツナギ一瞬で脱げそうではあるが…今回の衣装チェンジ(?)はサメが好きです。お腹にエイのお顔みたいなのある。見るたびバカウケしちゃうけど、やっといつもの二人に戻った瞬間でもあるからあのエイの顔みたいなのみながらぼろぼろ泣いてしまうのも時間の問題な気もする。鼻が高いから顔面むちゃくちゃ狭そう。


幸ちゃん(と呼びます、わたしの中に大学進学を期に島を出た彼の幼馴染み人格があるので…)(ところで華撒さんは幸ちゃんのこと「こう!」って呼んでたの最高だったので残しておきます)は、わたしが実感として持っている田舎に居る気の良いあんちゃんがそのまま飛び出してきたみたいで親近感がすごい。ちょうど自分と同世代のイメージだからかな…いや幸ちゃんの方が若そうだけど、自分の周りを親世代・子供世代って考えた時のちょうど中間っていうか…親世代もまだまだ現役だけどもう自分より下が随分いるっていう意味での中間。わたしにも毎年絶対に帰る地元のお祭りの集まりがあるので、知ってるんですよこういう田舎の小さいサークルの人間関係。しょうが島が田舎かどうかはまた別だが…

そんで、これまた実感として、自分が大人になってから地元の子供たちにしてるのと同じ距離感でまーくんと輝星に接していて、安心感がすごい。きっと自分も子供のころジジイとか、恐らくちょびっと歳が離れてる華撒さんに同じようにしてもらってたんだろうな…わたしにも覚えがあるよ…ピンチの時に助けを求めるのが翔平兄ちゃんなのいいよね。イケビッシュから逃げてるときとか。でも子供たちの前では兄貴分ぶってて可愛い。

物語の中に友情軸が2本あって、その大人と子供の差がなんかとっても好き。まーくんと輝星が簡単に出来ることが、大人になった二人にはちょっと難しくなっちゃうの、すごいわかるんだよなあ。そんで二人の年の差からくる感覚の誤差みたいなのもすごいわかる。でもこの歳になってもきっと昔から変わっていないこの二人の関係が、この先もきっとこんな感じでぶつかって、有耶無耶のうちになんか元通りになって、みたいなのも想像出来る。


今回、わたしの大大大好きなざたっち(和也さん、拓矢さん)がずっと一緒に居るので視界と記憶をそこに全振りしてしまい、この二人のことなら何でもわかるけどそれ以外に知らないことが多すぎる…今後の課題です。

 


華撒 翔平 as 拓矢さん


超えました!!!このブログを長く読んでくださっている方はご存じかと思いますが、梅棒公演キャラ結婚したい人ランキングの上位を独占している拓矢さん演じるキャラ達。この度、2年9ヶ月の間首位を守り続けてきた大人ギガント(OTW/10th)を超えてしまいました。いやもうだってこんなん…お祭り女ことわたくし、ビジュアルの時点で陥落ですよ。足元エアジョグの時点で。もう認めるしかないんだけど、わたしは伊藤今人に性癖を握られてるんですよ、絶対。こんなん好きやろ?とストレートど真ん中されたら、わたしの中のヤバイTシャツ屋さん大暴れ!(入籍!入籍!入籍!入籍!)しかも、華撒翔平、初演には居ないキャラだっていうじゃないですか。初演、観たくて観たくて仕方なかったけど、もうわたしがCGHの初見が今回なのはこの人に落ちるためだったんだ…等と、ドリカムのようなことを思ったりもしました。(やっぱりそうだ!あなただったんだ!)初日、輝星の勉強を見てやろうとして指使って計算してる(ここ毎回お芝居変わってるけどなんにせよ勉強はてんでダメっぽくて愛おしい)のを見た瞬間に完全に落ちてしまいましたね…。

ゆうきちゃんみたいなかわいい子が島に来てもなんとなく一人だけ大人の余裕が見えるというか、かわいい子にはとりあえず盛り上がるけど本気さは薄いというか。なんか第1クールを終えたタイミングで思い返してみても、華撒さんのことならなんでも思い出せるけどもう好きが全部を上回って全然うまいことまとまらないな…。毎度恒例ではありますが、梅棒作品の子供を子供として扱ってくれる大人の安心感みたいなやつが大好きで、今回華撒さんがめちゃくちゃソレなんですが、ふざけるところで子供と一緒になってふざけてくれる距離感がまた絶妙。いいなあ、大人としての責任はしっかり持ってるけど、子供をただ守るだけじゃない、対等に話を聞いてくれる近所のお兄さん。絶対好きになっちゃうくない?幸ちゃんの幼馴染ことわたしの初恋は絶対翔平兄ちゃんだもん。

都会から来たイケメンに妙に懐く自分の弟分に、最初こそ苛立ちが出てたけど、それは島の伝統行事を軽んじる姿勢に対してっていうのもあるだろうし、家業に愛情があるからこそ責任感も強い人なんだろうな。幸ちゃんとすれ違い始めてから、最初のうちは苛立ちのほうが大きかったように見えるんだけど、まーくんが神社の階段のところで謎の紐で転んで怪我したタイミングで、幸ちゃんがあからさまに翔平兄ちゃんだけを無視するようになって、そこからは“怒”の中に“哀”がちょっぴり見えました。わたし、たぶん拓矢さんの傷ついた顔が好きなんですよね。すっごい語弊がありそうだけど、傷ついた時のお芝居がめちゃくちゃ好きという話。幸ちゃんに言いたいことは山ほどあるけど、でも子供たちほど素直にお互いの気持ちをぶつけられないくらいには、大人になっちゃった二人。わたしも大人になってままならない人間関係とかそういうのを体験として持っているからすごいわかるんだ、この二人の気持ち、どっちも。この二人の友情軸ばかり注目してしまっているので(仕方ない、わたしはざたっちが大好きなので…)M20のこの二人の歌詞ハメでグゥ…と声が漏れるくらい泣いてしまう。お互いを想うきっかけををくれるのが子供の輝星なの、本当にいい。本当はきっともっとシンプルで、そんな難しいことじゃないんだよね。

M19で暴走した舟戸くんに対して、彼を慕ってた幸ちゃんは「なんで!」とその本性を受け入れられずにいるんだけど、幸ちゃんが自分の声を聞かなくなったって、翔平兄ちゃんは胸ぐら掴まれる幸ちゃんを庇うんですよね。庇って自分が殴られる。そのあと島1周競争の最中になんか有耶無耶だけど有耶無耶のままいつもどおりの二人に戻るのもすごくいい。大人ってなんかそんな感じだよな。

あ~~~~~~~拓矢さんのやるめちゃくちゃわかりにくいけどめちゃくちゃ深くておおきなおおきな愛情のある役、最高だな~~~~!!!!

 


DJ OH as 拓矢さん


やっっっっと!!!生で!!!会えました!!!!!!その帽子と帽子の間の髪の毛はどこから生えてるんだ!!!!!!わたしはOHさんの選曲センスに手放しで絶大なる信頼をおいているので、もうただただ1ファンとして生で拝見できた感動がとてつもない。24hでみんなが「これフィナーレでよくない?」と口をそろえて言ったあの番組から2年くらい?念願が叶いました。

ところで今作、拓矢さん過剰摂取でわたしの自律神経が失調しがちです。ありがとうございます。何を隠そう、拓矢さんの声がめちゃめちゃのめちゃに好きなので、もう初日明けてからエンドレスあすなろ音頭ですよ。おどんろに引き続き2作連続オリジナルソング担当ありがてえ…!ありがてえ……!!!!いつもどおり自分でセトリのプレイリスト作って聞いてるけど、OHさんのセリフがないとやっぱ物足りないもの…たくさん喋ってくれてありがとうOHさん…ただでさえ着替えが多いし片っぽが常に出てるような状態で絶対めちゃくちゃ大変なのに、ラジオのシーンはずっとスマートでかっこいい。

OHさんの話をするならこの話をしないわけにはいかないと思うので残しますが、DJOHと華撒翔平の関係について。いろんな方の考察を読んでは楽しんでいます。こういうのも醍醐味だよねえ。楽しいねえ。個人的には、M23でチューニングを合わせた後、OHさんが花火に点火する以上、同一人物なんだろうなあと漠然と思っています。まあ見てる最中は「拓矢さんいっぱいでうれしいなあ」くらいのことしか考えてないのでなにか深い考察があるわけではないんですが。ただ、カーテンコールでもキャラが抜けずにうまく笑えないたわちゃんとかなんかずっと楽しそうなキッズつるさんとかが居るくらい最後まで作品に没頭させてくれる梅棒作品で意味もなく思わせぶりなことせんのやないかなあ…とは思う。

正直、同一人物でも、全くの別人でも(OHさんの花火点火に関しては、メタにはなるけど、拓矢さんが一人でめちゃくちゃがんばってたよ!ってメッセージだとして)どっちでもいいかなって思ってるんですが、全部が終わったときに、拓矢さんがどう考えて演じてらしたのかはちょっと聞いてみたい気もするなあ。

 


星 恭伸 as 社長

 

ジジイだー!!!ひのフェス1stの上映会で梅棒たちが大喜びして見てたジジイが見れました!!!!愛嬌のあるジジイムーブがうますぎるよ社長…。その姿勢で2時間過ごすというのがもうそもそもすごい。腰はお大事になさってください…。その上映会でOP一人だけ顔がしわしわなのを嘆いてらしたけど、今回、ジジイ、OPはしわしわしてなかった!!!!よかったね社長!!!!ちゃんと200%かっこいい社長でした!!!

島の人の年齢、上から数えたときほぼトップなんじゃないかなあとなんとなく思ってるジジイ。きっと華撒さんとかお巡りさんが小さかったころだって知ってるんだろうな…。ちょっと妄想が得意なタイプの友人たちと、この島の人間関係を広げて考えてた時に「ジジイはきっとあのみんなのお宮参りも、七五三も、なんなら結婚で神前式する時だって全部見てきてる」って話になって、なんかめちゃくちゃいいなあ…ってなりました。ちゃんと慕われてる(みんな何かと神社行くしね)(おそらくジジイ主催の肝試しに島の若手も進んで協力してくれるし)けど誰もジジイ扱いしてないのがまたいい。実際あの島で一番ハイテクまである。島のお巡りさんよりセキュリティ面で役に立ちそう。

わたしは最後に舟戸くんがあの島に居られる理由をくれたのがジジイだったのが本当に好きでした。彼がどのタイミングであの島を出たのかはわからないけど、ゆうきちゃんが帰った後、彼の居心地の悪さは想像に難くない。でも、きっとほかの若造より少しだけ長く生きて、少しだけ多くのものを見てきたジジイが彼を“赦す”きっかけを作ってくれたのがかっこいいジジイだな…と思いました。年の功ってやつだよね。

 


早田 ゆうき as すいーつさん

 

史上最高すいちゃんガールことゆうきちゃん。生きてるうちに生で見ておきたかった彼女に会えて本当にうれしいです。どうして体がそんなに丸みをおびていますか????女性としてなんにも勝てる気がしないのよ。そりゃ島中の男が夢中になっちゃうよ。

わたしは初演のゆうきちゃんを生で見ていないので、その差を実感はできていないのですが、お別れした彼とのストーリーに厚みが増して、かつ、その重さ?どろりとした部分が今作はだいぶ増えてるんだろうなぁと想像してます。それは、すいーつさんの演じる女性に年を重ねることでしか出せない色気とかそういうのが増したからこそだと思っていて。説得力が出せる今だからできるすいーつさん演じる“妙齢の女性”をこんなに浴びていいのか。ありがてぇ…(本当にすぐ感謝が溢れてしまうな、オタクは)

ひとつのフォーマットとして、たくさんのメンズの中、そのメンズみんなに愛される女の子というのは得てして同性からは嫌われるタイプであることが多いと思うのですが、本当に嫌いになる要素が全然なくてすごい。マドンナ像をちゃんとマドンナ像として全うしていてすごい。ゆうきちゃんも、子供を子供として扱ってくれて安心してみてられます。きっと彼女は自分に向けられたまーくんや輝星からの恋心に気づけないような鈍い女ではないと思うんです。それでも、慕ってくれていること自体は受け止めて、子供に対する態度で接しているので、大人のわたしは見ていて不安になることがないし、子供たちからしたら、そのもどかしさがまたほんのり苦くて良いね。そういうの含めてこの青年と大人の女性の関係が愛おしい。M21で倒れてくる鳥居からまーくんを庇うように覆いかぶさるところ、その大人と子供っていう差がめちゃくちゃ顕著で、ほろ苦くて大好き。

 


舟戸 朗希 as たわちゃん

 

怖い怖い怖い!!!ずっと怖い!!!!初見の感想を正直に言いますね。このめちゃくちゃに芝居がうまい男、どうして梅棒に入ったんですか…?です。怖すぎる。もう藤井風の曲さわやかな気持ちで聞けないじゃん…。初日観劇後、びりびりペン事変※を思い出して恐ろしさに震えてしまった。

(※びりびりペン事変とは、ひのフェス4thで梅棒をトニセン・カミセンに分けて戦った「本当にびりびりするペンを持ってるのは誰か当てようゲーム」←ネーミングが最悪なのはご寛恕ください。で、梅棒メンバーのみならず、客席全員を騙す驚異の芝居を披露した多和田の変です)

梅棒作品って喋れない分、表情でどんだけ表現するかがミソで、島のみんなには気づかれちゃいけないけど、客席のみんなには不穏を感じ取らせないといけないわけじゃないですか。演出として、限りなくわかりやすい視線誘導だったりももちろんあるけど、とにかく不穏と好青年の塩梅がすごいんですよ。半端ねぇ。

初演のヴィランである誠さん演じる砦くんは、もっとはっきりと、シンプルにまーくんのことが気に入らない島の輩だったと認識しているんですが、きっと同じような立ち位置のキャラクターをさせてもたわちゃんなら難なく出来ていたと思うんです。でも、舟戸くんは本当にたわちゃんだからこそで、このキャラ変はほんと天晴ですよね。(たかはるではなくあっぱれ)そもそもかっこいい人がかっこつけてるのが面白いじゃないですか。ダンスがうまい人がそれを最大限発揮して踊ると面白いのは梅棒を見てる人には周知だと思いますが、そりゃ手足が長くて顔がかっこいい人がそれを武器にしようと意図して動くと面白くないわけないんですよ。もう出てきただけでドッカンドッカンウケてたもの。

ゆうきちゃんに対してやってることは本当にクズなんだけど、それ以上に周囲への人心掌握術が怖すぎる。島民との初対面で、ピーポ君を腕に滑らせてるの見て、相手が欲しいもの、喜ぶものを瞬時に理解し、それを与えられるスキルがあるのが怖すぎてぶるぶる震えちゃったよ。

それはそれとして、一見欲しいものは何でも手に入れられるような男が唯一、何より愛した女は手に入れられなかったのが最高すぎて、そういうの大好きさ!!にはなった。ずっと怖いけど、ほんの少し彼に同情させる余地を残すたわちゃんのお芝居のバランス感覚、最高です。

 


イケビッシュ as 今人さん

 

決して多くはない登場シーンで爪痕を残しすぎること今人さん。遺憾なく発揮しすぎ。しかもその爪痕がまた深いんだよ。出てくる瞬間すべてに拍手が起きてて最高過ぎる。でもあれは手、叩いちゃうよなあ。スッ…て池に返っていくの(いまさらだけどアレ湖とかじゃなくて池なんだよな…)毎回バカウケしちゃうんだけど、毎回どうやって降りてるんだろ…Gロッソみたいな深い奈落ないはずだから足元気を付けて…と思っています。


本当に登場シーン殆どないのに、キャラクターがうまいことデフォルメされてるというか、すごくわかりやすいチャームポイントを押し出してくれていて、イケビッシュがどんな存在なのかがわかるの、すごいなぁ。輝星との友情?も本筋の裏でちゃんと段階を踏んで育んでいて、最後にゆうきちゃんに告白をするか否かの瞬間、彼の背中を押すのがイケビッシュなのがちゃんと納得できる。まーくんには荘六が居たから、どうしても対比になってしまう少年たちの恋心も、イケビッシュが居なかったら輝星のほうはきっともっともっと切なくて見てるのが辛かったはず。輝星がひと夏の淡い恋心を胸の内に秘めることを決めた瞬間に、イケビッシュがいたからこそ彼は笑って手を振れたんだと思うんです。

ところで、イケビッシュは大人たちのこと追いかけまわしたりしてたし、大人になったら見えなくなったりしないよね…?大人になった輝星とも、なんか他愛ない愚痴とか悩みを相談したりとか、出来る存在で居てくれるよね…?


そして今人さんはOPソロがド頭なの新鮮でウオオオ!!になります。親の顔より(初演の動画を)見てるM4のイントロからドキドキして待ってたらいきなし今人さん出てきたらまた拝んじゃうじゃん…オタクはすぐ今人さんのこと「梅棒を作ってくれてありがとう…本当に…それしかいう言葉がみつからない…」と拝んでしまうので…これみんなやるよね?

 


宇目沢 荘六 as うめさん

 

モザイク激つよステッカーのビジュアルを見た時から「さ、刺さってる~~~~~!!!!」と大ウケして、そのお姿を生で観れる日を本当に楽しみにしてました。本当に瞬きしねえ~~~~~~!!!!(大喜び)


荘六、存在自体がもう面白いのに、梅棒公演恒例の噛めば噛むほどせつなポイント山盛りで笑えるシーンで泣いちゃうやつが多すぎる。存在の深みよ。大声で舞台上を駆け抜けるだけで面白いじゃないですか。面白いんですよ。でも、荘六の気持ちを考えながら見てると、また殿(の生まれ変わりだと彼は信じていそう)(真偽のほどはわからんが)のお傍に居られるのが本当に嬉しそうで、まーくんにその気はなくとも、わたしまで嬉しくなっちゃうよ。ゆうきちゃんといい感じになってるまーくんを見て「ならば来世じゃ」が叶った!!って思っただろうなあ、とか、殿のために放つことが叶わなかった矢が今度こそ届いたんだなぁとか、そういう節々で本当に良い顔をしていて、胸がいっぱいになります。


まあでもそれはそれとして、Bluetooth矢はなんで??wwwwとは思うよ。「憑依合体!!荘六!!!」の後の二人のシンクロ具合にかっけーーーーー!!!でなんか誤魔化されてるけど…


あとこれは言わずにいられんから残すけど、観光協会のうめさわさんのレクチャーは“本物”過ぎて大喜びしちゃう。余談ですけど、今某王国のレクチャーが鏡じゃなくなって「なんで?!間違えるから鏡でやってよ!!!」と思っている老人会なので、うめさわさんは鏡で教えてくれて嬉しい。それなら絶対間違えないでできます!!ありがとううめさわさん!!!

 

 

 


ずーっと続いて欲しい熱い熱い夏。

みんなと出会えて本当によかった!


もう少し、この夏を満喫しようと思います!長々お付き合いくださった方々、ありがとうございました!

 

 

梅棒 14th WONDER「おどんろ」登場人物別、所感

おどんろ!!観てるぜ!!!今!!!俺たち!!!!!そんな気持ちを噛み締めながらサンシャインに通い、各地を飛び回る生活も、あっという間に終わってしまいました。儚い…本当に愛おしい時間でした。


さて、恒例のキャラ別のアレです。
梅棒の人外は可愛い。オタクはずっと思ってましたが、今回さらに多くの人にそれが浸透したのではないでしょうか。みんなもれなく愛おしくて、だからこそあのラストにぐあーッ!となる。堪らんなぁ。

 


例のごとく、観てない方には何のことやらの不親切仕様です。
今回、いつにも増してみんなへのラブレターになっちゃったな!!

 

 

 

 

 

 


【NEO妖怪】

 


☆妖太郎(小越勇輝くん)

可愛いーーーーーーー!!!妖怪のプリンスじゃんーーーーーーー!!!!(ジャボついてるとみんなプリンスに見える)客席の目を集めるオーラというか、もう妖怪のプリンスたる説得力がすごい。小越くん、日曜の朝振りに観たんですが、シンプルにお芝居がめちゃくちゃ好きで今回もしかしたら1番“気付いたら目で追ってる”かもしれない。
今回、過去作で1番好きなナンバーの「ふっかつのじゅもん(OTW)」に匹敵するレベルでM18が刺さってるんですが、そこの妖太郎ちゃん見てるだけで涙出てくるんですよ…「美味い」って絶対言わないけど彼がここでカレーを食べたことが何よりの…ていうさ…そういうの絶対好きじゃん。あんなに嫌がってたみんながそれを見てカレーに手を伸ばす理由もさ…わかるんだよ、ほんの少し彼らの日常を見せてもらったタイミングだから、彼らの妖太郎ちゃんへの手放しの信頼とか…。そういう、妖怪たちから信頼されてる理由も舞台上で全部見せてくれるし、もうシンプルに梅棒のダンスがうまい。ダンスに感情が乗って、その感情に客席を巻き込むのがうまい。
わたしはおどんろthe1stのパンフを見た時から、M1で妖太郎ちゃんが妖怪たちに「ほら集まって!」って言って始まる“夜行”が見たくて見たくて仕方なかったんだよ。初日はずっと見たかったもんが本当に観れてワケわからんくらい泣きました。ずっとずっと君たちに会いたかったよ。待ってたよ。

 

 

☆エリゴルゴン(つるさん)

もうね、初日の前説の映像の時点で「アッ!このつるさんは“優勝”のやつだ!!」になりました。パンフ見てないから配役見てなかったのにだよ。あの触手状のものの動きには心当たりがありまして…誰も勝てないんだってつるさんが人外やったら…ストーリーを運んでいくというか、起承転結それぞれのきっかけになるポジション、流石すぎてもう言葉は要らない気すらしてくる。
妖怪たちの過去を見てるとこの子はなんかシンプルに可哀想すぎん…?!て思ってたんだけど、最終的に最後は自分の尻尾を追いかけた結果…だから、まあ結果だけ見たらちょっと間抜けなんだけど、確かに人間を助ける道理がなくて…は〜よく出来てる……(梅棒初心者の感想?)そんな中でほんの少し芽生えた友情のもとアタリくんは守ろうって気持ちになったのかな…。すごいよね、梅棒してるつるさんのお芝居って、考えすぎってくらい考えてもまだ考えることがある…(?)
メインのストーリーではないところで繰り広げられる物語にしとくにはもったいないくらいの物語があるんだけど、メインのストーリーを邪魔しないさじ加減というか…さすがだよなあ…魂…M6で妖太郎ちゃんにしっぽちょん切られてぷりぷり怒るのに一旦捌けた後再登場でめちゃめちゃ肩組んで楽しそうに出てくるのバカだ~~~!!!になって大好き。

 


☆たぴりす(RiNnAさん)

可愛い〜〜〜!!!!ビジュアルから強火ギャルかと思ったらめちゃくちゃキュートギャルでとにかく可愛すぎる〜〜〜!!!!!ダンスのジャンルのせいか踊ってるとめちゃくちゃ液体に見えるんですよ。凄くない?踊ってない時はぽよぽよ弾んでて、弾力がある〜!タピオカだから〜!!!て感動する。比較的新しいよな…いうてまだそれなりに店もあるし…と思ってたけど、RiNnAさんがタピオカの妖怪(改めて文字にすると意味わからんくてすごいな)役になった答えはダンスに全部表れてます。ダンスでタピオカって表現出来んだね…。
なんとなく、流行のタイミング的に(このタピオカブームが第3次?であることは一旦忘れて)(我々の知るタピオカに関するムーブメントが表現されていたので)作中で生まれた赤ちゃんこと傘児童ちゃんの次に若いイメージ。かわいいもの、たのしいことはだあいすき!だけどこわいのはいや〜!!って感じで、怖かったりするとすぐ他の子達の影に隠れてて可愛い。妖太郎ちゃんのマントにくるまりがち。でも傘児童ちゃんのことは一生懸命守ろうとしてる姿が随所に見られて、お姉さんしてる〜!可愛い〜!になる。本当に可愛いと可愛い以外にうまい言葉が出てこねえな…
あとエリゴルゴンにちょいちょい言い寄られてて可愛い。よく分かってないのか適当にスルーしてるのか、拒否はしてないけど進展はしてなくてそれもまた良い。

 


☆二千GENJI(NANOIさん)

サイズ感と動きの感じで、端っこの方で本当に置き物みたいになっててめちゃくちゃ愛らしい。カレーのシーンでテーブルに座って運搬されてくるところとか、なんか…イメージですけど、車屋とか不動産屋とかのカウンターに置いてある太陽光で動くずっと一定の動きする置き物みたいなんですよ。(伝わってください)アニメーションとかロボットダンスって、妖怪っぽさというか、人間離れした雰囲気めちゃくちゃ出るよね。知ってるんだ、おれ、そういうトイレの花子さんに会ったことあるから…
この名前がベベン!て出て始まるこの子のターンの曲(M10)のイントロはもうなんかずるいじゃないですか。この子とか言ったけど、なんとなく妖太郎ちゃんとの付き合いが長いイメージがある。妖太郎ちゃんからもその力をすごく信頼されてるというか…まあ服装とかビジュアルのせいではあるだろうけどしっかりした大人(大人????)っぽい印象。でもちいちゃくて可愛い。捕まってる時の傘児童ちゃんに対する保護者っぷりもあるからかな…
M24の最後、崩れてくる瓦礫の下でその姿が見えなくなる直前にめちゃめちゃ良い顔しててちょっと思い出しただけでじんわり涙が出てくる。あの表情を見るたびに、妖怪になった過程も、天堂製薬の思惑に巻き込まれた時も、きっと嫌な思いはたくさんしただろうけど、ナムコちゃんや萬代さんに出会って、「人間もまあ、そんな悪くないかもしれないな」って思ってくれてたらいいなぁと願ってしまうのよ…崩れ行くビルの中、じゃれこちゃんを庇う事に迷いがなくて、妖怪たちが本来「人間に愛されたかった、大切にしてほしかった」という気持ちをすごく持っているのを思い出して心臓ギュッ…となる。

 


☆BENZO(マチョさん)

出てきた瞬間拍手と爆笑をかっさらっていく唯一無二の男がまた梅棒で見れるぞーーー!!!!やったー!!!肌色比較的控えめですが、尻が出てて安心するの、この人しかおらん。今回は傘児童ちゃんにちょいちょい尻を狙われています(?)着脱式の便器、結構便利に使っててふふ…となるね。雨とか瓦礫とかも避けられるし。あとなんか前髪フィンガーウェーブっぽくてかわいい。
マチョさん単品で見たらどう考えても様子がおかしいのに、妖怪の中に居ると別になんか普通なのなんでだろうね…?むしろ妖怪たち赤ちゃんばっかりだから割とまともな人に見える…不思議…みんなの良きお兄ちゃんに見えます。みんなが捕まった時、助けに来た萬代さんが社長にボコボコにされてもなお縋りつくところで、萬代さんに「もういいから逃げろ!」ってしてる回があって(毎回ではなかった気がする)クッ…そのビジュアルで真っ当にめちゃくちゃ良い奴されると…ぐええ…になる。そのあとすぐにハッとして二千GENJIと一緒になってぼこされてる萬代さんが傘ちゃんの目に触れないように隠すんですよね。グゥゥ…(呻き声)
M24の散り際、ベンゾーの時に妖太郎ちゃんにライトが当たるんですけど、なんでかな?エリゴルんとき居らんかったよな…?て思ってたら歌詞が「僕のせいなんだね」で右手を見つめてて、「なんっ…なんで…!違うよ!!!どうしてそんな辛いこと歌詞で突きつけてくるの…!!!」とめちゃくちゃ歯を食いしばってしまう。

 


☆傘児童(すいーつさん)

3ちゃいのすいちゃんだ!!!!!!(第一印象)すっっっごい可愛いのによく見ると目の焦点定まってなくて「よ、妖怪だァ…」てなる。生まれたての赤ちゃんなのでみんなにかわいいねえかわいいねえ…ってされててニコニコしちゃう。でもかわいいねえかわいいねえってしてる子たちも概ね5ちゃいとか7ちゃいにみえるので、瀬賀寺は保育園です(途中マジで萬代さんが保育園にこの子預けに来るシーンあるでしょ)最初にカレーを受け取った時よくわかってなくてBENZOに「もぐもぐするんだよ~」されてたり、スプーンが上手に持てなかったり(ぐーでぎゅっとにぎってる)、アイスおっことして「わあああああん!!!」て泣いたり、幼児としてのディティールが素晴らしい。
しかしまあ、こんなにわかりやすく末っ子の傘ちゃんが、一番苦しめられるシーン多くてシンプルにつらい。ていうかみんながあまりにも可愛いねえ…ってだいじだいじしてくれるから…余計に…なんか、こんなにヴィランに対して嫌!って感情になる梅棒作品初めてかもしれない…いつもなら大体ヴィランも好きになってしまうので…
最初はエナドリ誤発注の件もあり邪険にされていた傘ちゃんの差し出す傘を萬代さんが初めて受け入れてくれた(M15)時にみせる笑顔が本当に本当に愛おしい。
あと妖怪たちにはわりとすぐ懐いてるのも可愛い。みんなやさしくてよかったね…
ところですいーつさんはメガネをカタカタさせるのが好きなんですか?(傘ちゃんはメガネが何なのかわからず気になったのかな…?)

 


☆瀬賀三四郎(たっさん)

この「一歩引いたところから助け、支える大人」をたっさんにやらせたら無敵だと過去何度も言っておりますが、本当に今回も最高です。初見、どうしても可愛い妖怪たちに夢中になってしまうけど、数を重ねるごとに大人組の良さが本当に染みる。その筆頭こと瀬賀さん。何と言っても、M24ね…瀬賀さんを追いかけると辛くて辛くて…わたしは梅棒を観て勝手にいろいろ妄想するタイプのオタクなのでこれは二次創作ですが、なんとなく瀬賀さんは、子どものころからこの妖怪たちと一緒に暮らしてたんじゃないかなぁと思っていて。だからこそ前説の「そんなに悪い奴らじゃねェ」に説得力があるんじゃないかなぁ。そんで、そんな風に思いながら見てると、もうM24、瀬賀さんの視点に入り込みすぎて辛くて辛くて…目の前で瓦礫に飲まれるエリゴルゴンを呆然と見てるとき見たことない顔してるんですよ。前説からずっと、飄々としていてどこか親しみやすい生臭坊主感のあった彼が。で、妖太郎ちゃんが最後に“人間を救うために妖怪を切り捨てるという選択”を託すのが彼でしょう。あの数秒で瀬賀さんと妖怪たちが築いてきた絆と過ごしてきた時間がぶわっと見えて、本当にしんどい。それを彼になら託せるという信頼が妖太郎ちゃんの中にある…。自分の気持ちよりも妖太郎のその気持ちを汲んだ、優しい優しい彼は、自分だってきっと誰より辛いはずなのにナムコちゃんを励ますんだよね。カッコイイ大人だよ本当。

 

 

 

【天堂製薬】

 


☆天堂社長(拓矢さん)

わたしは生まれて初めて、拓矢さんの役に対する嫌悪感が拓矢さんに対する好きの気持ちを上回りました…こんなに結婚したくない拓矢さん初めて…(個人の尺度すぎる)毎回ダンスめちゃくちゃかっこよくて大好きなのに絶対に許せない…大嫌い…かっこいいけど…と正気を失わないように歯を食いしばりながら観た。ちょくちょく気が狂った。妖怪たち1人1人にメイン曲があってしっかり掘り下げてくれて、全員もれなく好きになっちゃう作りになってるから、今作のヴィランとしては大正解大優勝なんだけど、それはそれとして絶対に許せない…。M22とM23の間の残機数える社長みてると「お前を…お前を同じ目に遭わせてやる…」と殺意がわなわなしてしまう。心臓をフンっ!だよ社長なんて!!!でも踊るとかっこいいんだよぉ…なんとかしてくれよぉ…情緒がガタガタだよぉ…!!!
今回拓矢さん兼役いろいろ楽しかったなぁ。M1の工事現場の人は唯一結婚したかった拓矢さんです(個人の尺度すぎる)ホットパンツも最高だったし、警察も好きだったけどM19は人間への憎しみで震えていたからな…あと、わたしは拓矢さんの声がめちゃくちゃ好きなので、オリジナルソング超嬉しかったです!!「飲めばわかるさ 漲る力」で毎度一瞬社長への嫌い!!に拓矢さん好き!!!!が勝つんだけど、「笑わせないでよお巡りさん」でスン…となり、こいつ嫌いだな…になってた。何を言ってるかわからねぇと思うが、文章からもわたしの精神状態がジェットコースターだったことだけは伝わるでしょうか…。
そういえば、M4が某YES!のCMっぽくない?って言いだした戦犯だけ誰か教えて貰えますか…こんなにあちこちで聴く曲なのにかかると笑ってしまう身体にされたので…(これを梅棒の呪いといいます)

 


☆祖煮博士(社長)

なんか最近の天野社長(天堂社長との差別化)蓋開けるたびに全く知らない姿が観れてめちゃくちゃ楽しいです!!絵に描いたようなマッドサイエンティスト…博士に関しては、初期は「この人は自分の研究に夢中だっただけなんだよな…結果的に最悪なことした実行犯だけど…」と思いながら観て、博士に注目していくうちに段々「こいつが傘ちゃんを無理やり連れて行ったのは、自分が傘で殴られたからそれに対する苛立ちもあるな?!常人じゃないと思ってたけど人間味感じたら急に嫌いだわ!!!!!!」になり、最終的に「最初からレモン電池で燥ぐ程度にしておけばよかったんだ…どうして…こんな…」とイメージが二転三転したなぁ。多分人の話は聞かないし自分の得意分野のことを一生一人で喋り続ける人なんだろうけど、社長に黙らされてる(あのポーズ)ところは素直でなんか憎めないというか…。そう、博士は一貫して憎めないんですよね。それは多分わたしの中のマッドサイエンティストのイメージがあって、そこにかっちりハマるキャラクターを天野社長がみせてくれたからだと思うんですよ。天野社長、どんどん知らなかった顔をみせてくれてありがとう…
兼役はトイレの業者の人が好きでした。お辞儀がめちゃくちゃ綺麗。さすが元スーパーサラリーマン…

 


☆邪礼子(Kurumi Shiinaさん)

正直言うと、邪礼子ちゃんは公演期間のかなり終盤まで「ほんまに好きになる要素見つからないんだけど…」と思っていた人。でもそれは妖怪に大して云々というより、萬代さんに対しての態度が嫌すぎるっていう…。それはそれとして、ヴィランはダンスがうまいほど強くて怖くて良い、を信条に梅棒を観ているので、この人がヴィランに居てくれる事の安心感は半端なかったですね。
終盤、意図的に邪礼子ちゃんの気持ちを追っかけて観てて、M24のごたごたの中、二千GENJIやたぴりすちゃんの打算的な感情の一切ない「人間を助ける」「助けたい」に触れて彼女の中で変わるもんがあったのかなぁなどと思ったり。でもやっぱり、この子がもう少し早く「こんなのおかしい」と気付くなり、アタリくんの声に耳を傾けてくれていたら…と思わずにはいられないんだよなぁ。実際、相手は自分の勤める会社のトップなわけで、きっと彼女の場合“大手企業天堂製薬に勤めている私”にかなり意味があったのだろうし、現実的にそのトップに逆らうだけのことが出来るかと言われれば、彼女の選択にならざるを得ない気もするのだけど。邪礼子ちゃんの気持ちの変化を追いかけようとすると、彼女の葛藤はしっかりと節々に表れてて、そこでも更に天堂社長へのヘイトが高まっていくのでした…M22の前に、社長がびりびり棒を邪礼子ちゃんに押し付けて上に上がっていくの本当嫌いだったな…高みの見物感がすごくて…社長のおかげで邪礼子ちゃんかわいそう…の気持ちが高まった。

 


☆阿多利(たわちゃん)

ものすごく何目線?て感じなんですが、今回、たわちゃんめちゃくちゃ“梅棒に馴染んだなぁ”と思った。伝わります?これ…普通にセットアップ着てると脚の長さとか顔の良さがめちゃくちゃ際立つけど、なんかそれで極端に目を引かなくなったというか…うーん…言語化が難しい…。居て当たり前になった…目が慣れたのかな…(?)
初見時に思ったのが、この役割のキャラをたわちゃんがやってるのが嬉しいなぁ…でした。物語終盤の気持ちの変化の説得力は、前半でどれだけその欠片を零しておけるかで全然変わるじゃないですか、阿多利くん。梅棒作品、人数多くてみんながいろんなことしてるから、たわちゃんを見よう!と思って観てる人以外は細かい感情の変化まで初見じゃ気付かない部分も多いと思うんですよ。(かなり緻密に「ここ見とくといいよ~」の視線誘導はされてるんだけど。そしてオタクがそれを無視して好きなとこばっか見てるからだとは思うけど)だからそのポジションに“梅棒の”多和田任益が居るのにめちゃくちゃグッと来た。M21で伸ばした指先が空を切るのにめちゃくちゃ胸が締め付けられるのは、前半の阿多利くんの人間性を少しずつ丁寧にみせてくれたたわちゃんの技量だと思うんですよ。
M25の“指先が触れた気がした”あの一瞬の阿多利くんの表情だけで滝のように泣いてしまっていたなあ。本当に節々で見える表情がとても好きです。

 


☆萬代(うめさん)

ステージ上に現れた瞬間、一瞬で「うだつの上がらないサラリーマンだなあ」と思わせるビジュアル、表情、所作。もう最高ですよ。“無”という感情を表情に乗せるのうますぎない?無なのに…最初のうちはどうしても妖怪たちの愛らしさに目が行きがちだったけど、噛めば噛むほど味の出る男、萬代…。それにしても、会社員経験がある人、心臓をフン!したい上司などが居たこと、少なからずあると思うんですよ。もうね、共感度がダントツで高くて、なんだか泣けてくるよな。ていうか萬代さんはあの処遇で『明日も頑張ろうぜって笑って歩き出す』モチベがあるのでとてもすごいと思います。わたしは蛮族なのでとてもじゃないけどあのクズの下では働けん。歯向かってしまう。
今回、萬代さんへの歌詞ハメ最高ポイント多すぎないか?まずOPがもう、彼を歌った曲じゃないですか。ずっと、処世術の一つとして『誰のせいでもないことを自分のせいにして』生きてきたんだろうなって…あとそれに近いのがM20の『隣に僕が居なくても』かなあ。きっと今までの萬代さんだったら「隣に居るのは僕じゃなくていい」と割り切っていたんだと思うんですよ。わたしはここで(妖太郎ちゃん、ナムコちゃんと)三者三様の表現の中、ただ呆然と立ち尽くす萬代さんの“恐らく今まででは絶対にありえなかった選択を彼が決意する瞬間”の胸中を想像しながら観るのが大好きでした。
あとは何といってもM12ですよ。カテコとの歌詞の使い方の差が堪らんかった。M12では『そこに在ったストーリー彩るキャラは居ましたか』のところで、良し悪しは別として彼の今一番身近であろうアクの強いメンツは一人も居なくなるんですよ。彼らは萬代さんのストーリーを彩るキャラではなかったから。そんで、カテコで妖怪たちが同じ問いをするのが大好きでしたね。

 

 

 

タイトー警察署】

 


☆株根警部(Q-TAROさん)

もう~~~マジでかっこいい。かっこいい大人の権化。そんでもって、これは株根警部というよりQさんに対してなんだけど、梅棒メンバーがね、一緒に踊れて楽しい~~~!!!がもうめちゃくちゃ出ちゃってるのよ。オタクが観ててわかっちゃうくらいみんなめちゃくちゃうれしくてたのしくて大好き!!になっちゃってんのよ。それがもう本当に最高でした。Happiness!!初日、株根警部がデスクの上に立ち上がった瞬間、爆裂拍手起きてたの最高だったね。そりゃそうだ梅棒たち(名詞)が一緒にやりたかったのと同じくらい、この人が梅棒(動詞)してるところ観たかった人がたくさん居たんだ。やっぱりわたしは梅棒公演の客席が好きだなぁと思いました。自分もその場にいるのにすぐ「アリーナ~~~~~!!!!愛してる~~~~!!!」になってしまう。(Qさんが仰っていた影ナレ後の拍手もそれ)
株根警部は、こういう人がナムコちゃんのそばに居てよかったなぁと思って観てました。あんなに純粋でまっすぐで熱い心の子のそばにはこういう人が居てほしい、痒いところに手が届く感じの人柄。不思議犯罪対策課の雰囲気、すっごく好きだったんだけど、そのバランスはメンバーが手放しで株根警部を信頼してるんだなあっていう空気があってこそだと思うんです。そんで、もちろん皆さん役を演じているわけだけど、その役に3人の“Qさんと踊っていることの安心感”みたいなのが滲み出てる感じがした。いやあ…かっこよかったなあ…カテコでナムコちゃんの頭ぽん、ってするところいつも好きすぎてン゛ン!!になってた。

 


☆中(としょさん)

チュンさん、なんかピカ!の序盤にも居らんかったか?!ついにメインキャラクターとして出てきたんか?!となった初日。近くで見ると、肉体美に爪の跡が2か所あるんですけど、もしかして燃えよドラゴンの時のブルースリーなんですか???と客席が気付くか気付かないかギリギリのラインにネタを仕込む天才。わたしは「知らなくても面白いけど知ってるとさらに面白い小ネタ」が大好きです。
チュンさんはいつも大事なところで面白いので「シっ!今大事な話してるから!」と思ってみてたけど、でもこの人が居ないと絶対物足りないんだよ…なんなんだろうな…話の本筋に絡まないところでの存在感がさすがすぎて、居なくても話は進むだろうけど居ないと絶対に物足りない…うまく言えない…。この人意外と冷静にいろんなこと見てるんだろうなぁと節々に感じて(ナムコちゃんの変化の始まりに気付いたのも彼だったし)大事な話してるときに面白くても全然邪魔じゃなくてすごい。こちとら途中から情緒がたがたでずっとめそめそしながら観てるけど、ぐずぐず泣いてるときにチュンさんがおもろい顔しててもちょっと!!にならないの、ほんとこれなんでなんですかね。
そういえば、突然出てきたビンボちゃんにサーーーーー…と涙が出てしまったオタク、わたしだけじゃないと思うんですけど、今回序盤は楽しいな!楽しいな!って見てるのにずっとなんか変な人だったとしょさんがマジで突然ビンボちゃんになって出てきてそれだけで泣いてしまうので「それはちがうじゃん!」と我ながら思っていた。会いたかったよ、元気だったかい。

 


☆湖南(YOUさん)

この方も、たわちゃんと同じくここをYOUさんがやってることに梅棒からの手放しの信頼を感じてLOVEが募ります。湖南さんも、心変わりの瞬間の説得力が前半次第みたいなところがあり、わたしは役者じゃありませんが難しいだろうなあということはわかる。でもそこはさすがYOU先生、ナムコちゃんを信頼し、大切に思っている気持ちがちゃんと見えるところにあるので、ずっと目指していた“妖怪の討伐”がもう目の前にあっても、ナムコちゃんの声に耳を傾け、その意見を信じる…が出来るのにも納得できる。
おそらく不思議犯罪対策課のうちナムコちゃんが1番新人だと思うので、きっと序盤かなり自らの任に熱い気持ちを抱いていたナムコちゃんより、さらに長いことそれを目指して働いていたと思うんですよ。株根警部も『長年の悲願がついに実った』って言うてたし。ナムコちゃんは実際に妖怪たちの良いところを体感として持てているけど、それもなしに、信頼する後輩が言うならと「長年の悲願」を一旦捨て置けるところがめちゃくちゃかっこいいですよね。M25で電話が鳴る直前、捜査資料が貼られていた壁?パネル?を撫でる背中が大好きだったなあ。本当にこのチームのバランス、最高じゃないですか?チュンさん湖南さんは結構自由だけど、はっきりと目指す目標があるからバラバラにならないし、株根警部がどっしりとすべてを支えてくれる安心感もある。あと、ビル崩落の時真っ先に周囲の人々の安全確保に動こうとするのが警察の方々で、そういう小さいことにめちゃくちゃ嬉しくなるんですよ。わたしだけですか?
ところで遠山夫妻は前作との温度差がすごすぎませんかね。大好きです。遠山夫妻が揃ってるとオタクが喜ぶのが伊藤今人にバレてしまったな…(?)

 


☆那夢子(大西桃香ちゃん)

すごく個人的な話をします。わたしは、そもそも「熱血で生真面目。正義感が強く、一度決めたらとことん突っ走るタイプ」のキャラがあんまり好きじゃないんですよ。M12のあと、瀬賀さんと歩く帰り道とか、全然話聞かないじゃないですか。瀬賀さんが「感動したのはわかったからとりあえず黙っててくれ、な?」になってるのに自分の中の熱い気持ちを語る一方で。初見時、こういうやつ嫌いなんよな~…とめちゃくちゃ思ったのを覚えています。
ところがどうしたことだろうか…M18のあたりから急激に愛おしくなるんだこの子…。カレーのくだり。元々の性格なんだろうけど、彼女の善意って最初はずっと独りよがりで自己満足なんですよね。あの辛いカレーも本人的には美味だったわけだし。今まではきっと、どんな相手でも自分から突っ込んでいって何とかなっていただろう彼女に、一向に触れ合えない妖太郎という存在ができて、押し付ける善意が相手のことを思うやさしさに変わっていく過程がM18でみれる。『不意に触れた誰かの優しさが私の優しさに変わったんだ』のところで彼女の変化が堪らなく愛おしくなります。きっと彼女は、自分の弱点(端的に言えばメシマズ)を人に見られることも不本意だっただろうけど、日頃からずっと持ち前の負けん気で人知れず努力をしてきた子なんだろうなぁ。
M19で、勘違いとはいえ妖太郎から明確な恨みの感情を向けられ、M20では信頼する仲間たちに自分の声が届かず、崩れ落ちて小さく震える背中を見てるのがいつもつらかった。わたしが最初になんとなく嫌悪していた熱い部分は、彼女の一部分に過ぎず、きっと周りから見えにくい部分(もしくは本人が隠そうとしている部分)はこんなに脆く繊細で、彼女の背中はこんなに小さかったのだな…と思わせた桃香ちゃんのお芝居と脚本にあっぱれです。

 


途中で気付いた方も多いかもしれませんが、今回、人数に対して文字量が変ですね。

 


最高に楽しくて愛しくて、心臓がキュっとなるような幸せな時間を彩ってくれたキャラたちが居たことを、わたしはずーっと忘れません。ビニール傘も今までよりずっと大事に使うようになったし、和式トイレでも嫌がったりしないよ。

 

 


この先タイトー区のみんなが幸せに安全に暮らして、世界が交わらなくとも、彼らがそれをどこからか眺めて面白おかしく夜行でもしててくれたらいいなあ。
彼らの存在を知ったわたしたちが、ほんの少し意識を変えて、ものを大切に使うようになったら。そしたら、またふとした瞬間に彼らに会える日が来るかもしれないしね。